穂村弘『もうおうちへかえりましょう』 |
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2006-05-28 Sun 06:45
穂村弘著『もうおうちへかえりましょう』(小学館/1400円)読了。 これで、穂村弘の既刊エッセイは全部読んだことになる。そろそろ飽きてきた(笑)。 この『もうおうちへかえりましょう』は、現在までに5冊ある穂村のエッセイ集の中では、いちばん評論寄りで堅い内容。『ユリイカ』『文學界』『言語』『Forbs』など、わりとカタい雑誌に寄せた文章が多いためだ。 なにしろ、収録された文章の中には、「言葉の戦後性」「存在と時間」「文学と人生」(!)などというタイトルのものまであるのだ。 穂村弘は、筋肉質の評論からくだけたお笑いエッセイまで、メディアの求めに応じてなんでも書けてしまう器用な人なのだと思う。文章テクもすごい。 とはいえ、堅いテーマの文章であっても、自虐的で笑えてときどきシュールな「穂村節」は、随所で炸裂している。 たとえば、こんな一節――。
こんなふうに、ごくビミョーな世代間ギャップや日常の中の違和感を切り取る手際の鮮やかさが、穂村の真骨頂だ。 また、いくつかの文章にマンガ・マニアぶりがうかがえるあたりも、シンパシー。 |
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