KIYO*SEN『organizer』



 KIYO*SENのニューアルバム『organizer』(エレックレコード/3000円)をゲットし、さっそくヘビロ中。

 「KIYO*SEN」は、現「CASIOPEA 3rd」のキーボーディスト・大髙清美と、女子大生ドラマー川口千里の2人からなるユニット。これは1年10ヶ月ぶりの新作に当たる。



 先行公開されていた「Enamel Doll」が、1stの「K.S.Pro」を彷彿とさせるELP路線だったので、かなり期待して聴いた。私はこの路線のKIYO*SENがいちばん好きだから。
 
 プロデューサーでもあるおなじみの矢堀孝一(大高清美の夫)以外に、2人のゲスト・ギタリスト――Kelly SimonzとHIZAKI――を迎えている。そのため、これまで以上にギターの比重が高いアルバムになった。
 Kelly Simonzが参加した「POTOS」と、HIZAKIのギターが唸りを上げる「Altered Destination」の2曲は、KIYO*SEN史上最高のメタル・チューンに仕上がっている。

 アルバム全体が「プログレ寄りのハイパーテクニカル・フュージョン」である点は、従来と同じ。ただし、本作は過去4作中、最もハードでヘヴィーな色合いのアルバムになった。
 言い換えれば、「これまででいちばん硬派なKIYO*SEN」が堪能できるアルバムだ。

 これまで、KIYO*SENには「最強の女子力ユニット」というよくわからないキャッチフレーズがつけられていた。そして、そのキャッチフレーズに合わせるかのように、アルバムに1~2曲はポップで甘い印象の曲が入っていたものだ。

 だが、本作は最初から最後まで硬派路線で押しまくっている。「女子力ユニット」ならぬ「男前ユニット」である。硬派なKIYO*SENが好きな私は、その路線に快哉を叫んだ。

 従来、KIYO*SENのファンにはハイパーテクニカル・フュージョン~ジャズ・ロックの好きな人が多かっただろう。が、本作に限ってはメタラーにもオススメできる。

■関連エントリ
KIYO*SEN『Trick or Treat』
KIYO*SEN『Chocolate Booster』

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。54歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴31年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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