ジャコ・パストリアス『ライヴ・イン・ニューヨーク』



 ジャコ・パストリアスの『ライヴ・イン・ニューヨーク~コンプリート1982 NPR ジャズ・アライヴ! レコーディング』(Resonance / King International)をヘビロ中。

 今年で没後30年を迎えたジャコの、激レア未発表ライヴ音源を収めた2枚組アルバムだ。

 ジャコの発掘音源と称するライヴ・アルバムはこれまでにもけっこう出ているし、「いまさら出てくる音源は、どうせ残りカスみたいなもんだろう」と期待せずに聴いたのだが、このアルバムはなかなかスゴイ!

 まず、24チャンネル録音されたという音質が非常にクリアで、ブートレッグのたぐいとはレベルが違う。

 発売元の説明によれば……、

 1982年6月27日のNY、クール・ジャズ・フェスティヴァルでの演奏14曲を全て収録。出元はNPRの放送音源で、“Jazz Alive"という番組のために収録されたものですが、番組で放送されなかった約40分の音源も全て収録しています。また、盤としては、プライベート盤として、ごく一部に出回っていましたが、その音源の元も、この番組の劣悪な“エア・チェック"。つまりは、全音源が初の作品化ともいえる貴重なものと言えます。



 とのこと。
 ハーモニカのトゥーツ・シールマンスをゲストに迎え、ピーター・アースキン、ランディ・ブレッカー、ボブ・ミンツァー、オセロ・モリノー、ドン・アライアスといったおなじみの盟友たちが核となった「ワード・オブ・マウス・ビッグ・バンド」の演奏も素晴らしい。

 ライナーノーツで、松下佳男氏は次のように書いている。

 歴史に残るワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドの集大成と言われているのは、1982年9月、日本でレコーディングされたライヴ・アルバム『ツインズⅠ&Ⅱ』だが、本作品もそれに匹敵する、またそれ以上の「ベスト・ライヴ・アルバム」と言えるものだ。



 同感である。
 このライヴのわずか5年後、35歳の若さで世を去ってしまった天才ジャコの、ウェザー・リポート脱退後の一つのピークが、ここに刻みつけられている。

■関連エントリ→ ジャコ・パストリアス『ワード・オヴ・マウス・バンド 1983 ジャパン・ツアー・フィーチャリング渡辺香津美』

 
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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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