近所のほぼ新築の家が、重機で解体され、更地になっていた。
「新しい立派な家だったのに、なんで取り壊したんだろう? もったいないねー」と、界隈のウワサになっている。
“ご近所事情通”に聞いたところ、住人家族は少し前に引っ越し屋を頼んで転居していったという。
つまり、「夜逃げ」というわけではない。そもそも、夜逃げなら高い解体費用を払ってまで家を壊すまい。
「住宅ローンの支払いが滞って家をカタに取られ、競売にかけられる」という話も、最近よくある。しかしその場合も、ほぼ新築の家を壊さないだろう。
私の貧弱な想像力で出した答え(仮説)は……。
1.住宅に重大な欠陥が見つかり、住宅メーカーの負担ですべて建て直すことになった
2.持ち主がメッチャ金持ちで、新築の家が「やっぱ気に入らない」と建て直すことにした
3.ヤバイ幽霊が出て、とても住める状態ではないので、転居して取り壊した
うーん、どれもいまいちピンとこない。謎は深まるばかりである。
ポルカドットスティングレイのメジャーデビュー・アルバム『全知全能』(ユニバーサル)をヘビロ中。
インディーズ時代から気に入っていたバンドだが、このアルバムは期待以上の出来だった。
デビュー当時には「雫(しずく)」のヴォーカルがもろ椎名林檎フォロワーという感じだったが、彼女もいつの間にか立派な個性を身につけていた。
「さわやかでちょっと甘酸っぱいギターロック・バンド」という趣であった彼らだが、本作にはギターロックの枠に収まりきらない多彩な楽曲が並んでいる。
傑作「テレキャスター・ストライプ」など、インディーズ時代の人気曲数曲を微妙に作り直して再録しているが、いずれもインディーズ版よりよい。
ほかにも、「BLUE」「レム」「サレンダー」など、いい曲がいっぱい。
何より、雫の魅力が圧倒的だ。
美人かといえばビミョーだし、スタイルもよいわけではないが(失礼!)、不思議な色気を全身から発散している。
いちばん男にモテるのは、そして「サークルクラッシャー」とかになるのは、絶世の美女よりもむしろこういうコケティッシュなタイプだという気がする。
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