パット・マルティーノ『スターブライト/ジョイアス・レイク』



 我が家の愚犬「ポッキー」(ヨークシャー・テリア♂)は、現在15歳で、ヨーキーの平均寿命をすでに超えている。

 ずっと元気だったのだが、昨年、睾丸に腫瘍ができて手術で切除。そして、今回は脾臓に腫瘍が見られたため、全摘手術を受けた。

 「老犬をそんなに手術して大丈夫なのだろうか?」と心配になったのだが、かかりつけの獣医の見立ては「脾臓摘出手術をしたほうが寿命が伸ばせる」というものだったので、アドバイスに従った。

 腫瘍が悪性かどうかは、摘出した脾臓を生検してみないとわからないとのこと。
 ネットで調べてみたら、「脾臓の腫瘍が悪性だった場合、摘出しても、余命は6ヶ月程度」とあり、暗い気持ちになる。

 とはいえ、犬の1年は人間の7年に相当するというから、もし余命が6ヶ月程度だったとしても、人間に換算すれば3年半に相当することになる。
 ともあれ、15年間家族として過ごしてきたのだから、余生をあたたかく見守ってあげたいと思う。


 パット・マルティーノの『スターブライト/ジョイアス・レイク』をヘビロ中。

 ベテラン・ジャズ・ギタリストが、1976年に発表した2枚のアルバムをカップリングした2in1セット。
 パット・マルティーノといえば、ストレート・アヘッドなジャズを演っているイメージしかなかったが、この2作は思いっきりジャズ・ロック/ハイパーテクニカル・フュージョンになっている。



 『ジョイアス・レイク』はアルバム・タイトルであると同時に、パット・マルティーノ率いるジャズ・ロック・バンドの名前でもある。

 のちにブランドXの傑作ライヴ・アルバム『ライヴストック』にも参加するケンウッド・デナードが、『ジョイアス・レイク』でドラムスを担当している。そのことが象徴するように、ブランドXに通ずる部分もある。

 あるいは、ジャコ・パストリアス在籍期のウェザー・リポートにギターを足してサックスを引いたような音でもあり、ジョン・マクラフリンのジャズ・ロック路線のソロ作(『インダストリアル・ゼン』など)に近い音でもある。
 要するに、「私の好み、どストライク」な音なのだ。めちゃめちゃカッコイイ! とくに、『ジョイアス・レイク』は捨て曲なしで素晴らしい。



 パット・マルティーノが、こんな素晴らしいジャズ・ロック・アルバムを出していたとは知らなかった。まだまだ知らない名盤がたくさんあるなァ。
 パットの1998年の作品『ストーン・ブルー』も、『ジョイアス・レイク』に参加したデルマー・ブラウン、ケンウッド・デナードと再びタッグを組んだジャズ・ロック・アルバムらしいから、ぜひ聴いてみたい。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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