『重版出来!』最終回


 
 昨夜、『重版出来!』の最終回を観た。
 テレビドラマを全話リアルタイムで観た(一部「見逃し配信」でカバーしたが、とにかく全10話を放映日のうちに観た)のは、私にとっては『結婚できない男』以来だから、じつに10年ぶりのことだ。



 最後まで、素晴らしいドラマであったと思う。
 原作に忠実ながらも随所に工夫がある脚本といい、俳優陣の熱のこもった演技といい、細部のリアリティへの周到なこだわり(本物の売れっ子マンガ家たちに描き下ろさせたマンガ原稿など)といい、スタッフサイドの熱意が隅々に感じられた。

 視聴率が低いと言われていたが、コミック誌の編集部が舞台であること自体、およそ一般的な題材とは言えないわけだし、そのわりには大健闘だったのではないか。

 そもそも、視聴率1%が約40万人の視聴に相当すると言われているから、7~8%の視聴率というのは300万人程度が観ていることになるわけで、じつは大変な数なのである。

 町山智浩さんがラジオの「たまむすび」で『重版出来!』を絶賛しており、そこまでホメるとは思わなかったのでちょっと驚いた。

 まあ、元編集者であり、『重版出来!』の重要な要素となっていた出版不況の進行を肌で知る町山さんにしてみれば、身につまされることこのうえないドラマだったのであろう。

 その点は私にとっても同じだ。
 雑誌編集の世界をよく知り、マンガ好きな私としては、これほど身につまされるドラマはほかになかった(雑誌編集者を主人公にしたドラマといえば、沢尻エリカ主演の『ファーストクラス』というのがあったが、これは荒唐無稽で観るに堪えなかった)。

■関連エントリ→ 木村俊介『漫画編集者』(『重版出来!』の担当編集者も登場)

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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