『マリリン 7日間の恋』



 いまさらながら、『マリリン 7日間の恋』を映像配信で観た。2011年のイギリス映画。
 マリリン・モンローが1957年に英国に招かれて撮影した、ローレンス・オリヴィエ監督・主演の映画『王子と踊子』。その舞台裏で生まれた、サード助監督の青年コリン・クラークとの淡いロマンスを描いた実話である。

 とてもよい映画。モンロー役のミシェル・ウィリアムズにも違和感はないし、ヘタに大作にせず、約100分のこじんまりとした映画にしたあたりも好感が持てる。

 何より強烈な印象を残すのは、モンローのメンヘラ女ぶりである。
 睡眠薬の飲み過ぎで起きられずに撮影をすっぽかしたり、撮影中に演技に自信を失ってフリーズしてしまったり、スタッフがみんな自分を嫌っているという被害妄想に陥ったり……。

 この撮影からわずか5年後に、モンローは36歳の若さで謎の死を遂げる。その死をめぐってはケネディとの不倫をふまえた謀殺説があるが、「まあ、いずれにしても長生きできないタイプだったのだろうな」と思う。
 


 上に貼った高木壮太のツイートに私はいたく感銘を受けたのだが(わずか140字の中に一つの世界が構築されている。屈指の名ツイートだと思う)、マリリン・モンローこそ「史上最強のメンヘリエンヌ」だったのだと、この映画を観て思った。
 「狂気がキラキラ輝いてエロスを演出している『メンヘリエンヌ』」だからこそ、男は誰しも彼女にのめり込み、「ほっとけない」と感じて夢中になったのだろう。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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