マシュー・スウィート&スザンナ・ホフス『Completely Under the Covers』



 プリンスの訃報には驚いた。デヴィッド・ボウイの訃報に始まった2016年は、モーリス・ホワイトが逝き、キース・エマーソンが逝き……と、まったくなんという年なのであろうか。
 私もプリンスは人並みに好きだったが、下記のような熱烈な追悼文を読んでしまうと、付け加える言葉とてなく、こと改めて追悼エントリを書く気がしない。
 
プリンスがすべてだった 宇野維正による追悼文|Real Sound

プリンスのこと。|「怒るくらいなら泣いてやる」

 遺された大量の未発表曲を小出しにすれば、あと10年くらいは優に「ニュー・アルバム」を出しつづけることができるのだろう(権利関係の処理が大変だろうが)。
 「真の天才は大量生産する」という桑原武夫の言葉のとおり、まさにプリンスこそ天才であった。


 プリンスとも縁深いスザンナ・ホフス(バングルスの「マニック・マンデー」は、プリンスが彼女に惚れ込んで贈った曲)がマシュー・スウィートと作った『Under the Covers』3作のボックスセット『Completely Under the Covers』が、Amazonのプライムミュージックにアップされていた。
 買おうかどうしようか迷って「ほしい物リスト」に入れておいたものなので、さっそく聴き倒す。

 1960年代から80年代までの英米の大ヒット曲・名曲のカバー集である。→曲目などはこちらを参照

 総じて原曲に忠実なアレンジだし、とくに独創性があるわけでもない、ごく趣味的なシリーズだ。が、スザンナ・ホフスのヴォーカルが魅力的なので、すこぶる耳に心地よい。ロック界最高の美熟女スザンナは、50代のいまなお容姿も声もキュート。

 マシュー・スウィートは、私にとってはわりとどうでもいい。まあ、優秀なポップ職人ではあるのだろうし、昔の『ガールフレンド』とかはよく聴いていたけれど。
 なので、マシューがメイン・ヴォーカルになっている曲は聴き飛ばし、スザンナがメイン・ヴォーカルの曲ばかり聴いている。

 とくによいのが、原曲が男性ヴォーカルの曲をスザンナが歌ったカバー。ロッド・スチュワートの「マギー・メイ」とか、ニール・ヤングの「シナモン・ガール」とか、デレク・アンド・ドミノスの「ベルボトム・ブルース」とか。



 イエスの「I've Seen All Good People」のカバーなんて、もう最高である。



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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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