ピーター・ウォードほか『生物はなぜ誕生したのか』



 熊本・大分の地震、心よりお見舞い申し上げます。

 たまたま昨夜からふるさと納税関連の原稿を書いていて、ふるさと納税ポータルサイト最大手「ふるさとチョイス」で災害支援寄附の受け付けが始まっていることを知った。

 少額ではあるが、私もさっそく寄附をした。
 茨城県境町が受け入れ窓口になっている。被災地の各自治体はそれどころではないから、手続きを代行しているのだろう(寄附金は境町から熊本に送付される)。

 返礼品は当然ないが、来年度の確定申告で控除の対象となる。ふるさと納税をすでに経験している人なら手続きは2、3分で済むので、おすすめしたい。

 ちなみに、同じ「ふるさとチョイス」のサイト内で、熊本大地震・被災者緊急支援のクラウドファンディングも行われている。


 ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク著、梶山あゆみ訳『生物はなぜ誕生したのか――生命の起源と進化の最新科学』(河出書房新社/2376円)読了。書評用読書。

 著者の1人ピーター・ウォードには、一般向け科学書の著書が多くある。私も、そのうちの一冊――『生命と非生命のあいだ』という本を読んだ。
 本書は、ウォードが研究者仲間のカーシュヴィンクとともに書き上げた、地球における生命進化の通史である。

 この分野では過去20年来、画期的な新発見が相次ぎ、生命史が大きく書き換えられてきた。
 たとえば、ウォード自身が主要研究者と目される「宇宙生物学」は、90年代中盤まで分野自体が存在しなかったのだ。

 近年の新発見・新解釈をふんだんに盛り込んだ新たな通史である本書の登場によって、過去の類書は去年のカレンダーのように用済みになった。そう言い切ってもよいくらい、価値ある一書。

 著者たちの語り口は上品なユーモアとウイットに富み、読みやすい。そして、随所に常識をひっくり返す驚きがある。知的興奮の連打で、400ページ超の本を一気読みした。

 再読、三読に値する、第一級の科学啓蒙書である。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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