『ブルース・ブラザーズ2000』



 『ブルース・ブラザーズ2000』を、Amazonのプライムビデオで観た。
 いうまでもなく、名作『ブルース・ブラザース』(1980年)の続編。正編から18年後の1998年に作られたもので、私は初見。

 正編のあとにジョン・ベルーシが死んでしまったから、この続編はジェイク抜き、エルウッド(ダン・エイクロイド)のみのブルース・ブラザースである。
 正編がジェイクの出所シーンから始まったのに対し、本作はエルウッドの出所シーンから始まる。そして出所直後、エルウッドはジェイクの死を知らされるのだ。

 ブルース・ブラザースとしてはいわば“片翼飛行”なわけで、正編と比べてパワーダウンしていることは否めない。とくに、正編ほどのハチャメチャさ、スラップスティックな魅力はない。

 しかし、単純に音楽映画として観た場合、むしろ続編のほうが優れているのではないか。
 正編も続編も、「映画の形式を借りたアメリカン・ミュージック讃歌」という根底のテーマは共通であるわけだが、続編のほうがそのテーマがいっそうストレートに表現されている(エルウッドが「もろアメリカン・ミュージック礼賛」な長ゼリフを口にしたり)。

 それに、音楽ゲストは正編以上に豪華だ。
 とくに、クライマックスのバンド・コンテストで対バンとなる「ルイジアナ・ゲーター・ボーイズ」のメンバーなど、ビックリするくらいゴージャス。エリック・クラプトン、B.B.キング、ボー・ディドリー、アイザック・ヘイズ、スティーヴ・ウィンウッド、ゲイリー・U.S.ボンズ、ドクター・ジョン、ビリー・プレストン、グローヴァー・ワシントン・ジュニアなどなど……。

 ストーリーよりもむしろ、随所にある音楽シーンだけでお腹いっぱいになる映画。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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