まんしゅうきつこ『まんしゅう家の憂鬱』



 昨日は、「ふるさと納税の達人」金森重樹さんを取材。都内某所のご自宅にて。

■関連エントリ→ 金森重樹『100%得をするふるさと納税生活 完全ガイド』

 当然「ふるさと納税」に関する取材なわけだが、金森さんの本業(企業グループ経営者)のほうの自伝である『借金の底なし沼で知ったお金の味』(大和書房)も読んで臨む。
 25歳のときに1億2千万円もの借金を背負い、そこから這い上がるまでの苦闘の記録である。これも面白く、次は企業経営のほうの話もお聞きしたいと思った。


 まんしゅうきつこの新刊『まんしゅう家の憂鬱』(集英社/1188円)がアマゾンから届いたので、さっそく読む。

■参考(著者インタビューの映像が見られる)→ 美人漫画家・まんしゅうきつこさんが明かす「まんしゅう家」のお話

 彼女の『アル中ワンダーランド』を当ブログで取り上げたとき、「ブログに描いていた、過去の自分を振り返ったエッセイマンガのほうが、はるかにこの著者のよさが出ていたと思う(あれは一冊にまとめないのだろうか?)」と書いたのだが、これはそのブログの待望の書籍化である。

 ブログ「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」は、いまではほとんどのエントリが削除されてしまったが、それはこの書籍化のためだったのかな。
 
 帯には「身の回りのゲスな話をユーモラスに、時にシュールに描く、抱腹絶倒の全17編!」とあるが、ホントにそのとおり。すごく笑えるし、笑ったあとに一抹の寂寥感が残る感じがたまらない。

 『小説すばる』に掲載された4編のエッセイ(マンガではなく文章)も併録されているが、それらもバツグンの面白さ。

 ただ、作者とその家族の実体験を描いたものだけに、量産のきくような作品ではあるまい。一回こっきり、一世一代の傑作エッセイマンガである(もしかしたら、こういう奇妙な体験のストックが彼女にはまだたくさんあるのかもしれないが……)。

 あと、ブログで発表されたマンガがすべて収録されているわけではない。何編かカットされているのだ。
 おそらく、登場人物の名誉・プライバシーに配慮してのカットだろうが、惜しい。

関連記事

トラックバック

コメント

コメントを残す

Secret


Guide 

   →全記事インデックス

Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

Counter 

メールフォーム

★私にご用の方はここからメールを下さい。

お名前
メールアドレス
件名
本文

最近の記事

マイ「神曲」ベスト100

カテゴリー

里親募集中

タイトルの由来

●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

Archives

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
18位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
15位
アクセスランキングを見る>>