本田幸夫『ロボット革命』



 昨日は、都内某所で大阪工業大学ロボット工学科教授の本田幸夫さんを取材。
 本田さんの近著『ロボット革命――なぜグーグルとアマゾンが投資するのか』(祥伝社新書/864円)などを読んで臨む。

 ロボットをめぐる日本と世界の現状と今後の展望を、的確に概説した好著。
 いちばん目からウロコが落ちたのは、これまでの日本がずっと「技術で勝って商売で負けてきた」との指摘。

 自動運転車も、ルンバのようなロボット掃除機も、世界で初めて開発したのは日本であり、にもかかわらずそれらは商品化できなかった、というのである。
 その理由はいくつかあるのだが、一つにはリスクを取りたがらない日本人の国民性ゆえだという。「自動掃除機がもしも寝ている赤ちゃんにぶつかってケガでもさせたら、誰が責任を取るんだ?」などという意見がたくさん出て、開発がストップしてしまうのだという。

 本田さんは、日本電装(現・デンソー)や松下電器産業(現・パナソニック)でロボット開発に携わり、その後大学教授に転身された方。現在もロボット関連企業の経営者でもある。
 つまり、ビジネスの視点からロボットを見るプロなのだ。その視点が全編に及んでいるのが本書の大きな特長で、研究者一筋の人が書いた類書とは違う面白さがある。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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