テイスト『ワイト島のテイスト』



 テイストの『ワイト島のテイスト』(ユニバーサル)を購入。

 テイストは、ロリー・ギャラガーがソロになる前にやっていたロックトリオ。スタジオ盤2枚を出したのみで解散してしまった短命なバンドで、解散後に2枚のライヴ盤が発表された。
 これはそのうちの1つで、1970年の伝説的な「ワイト島フェスティヴァル」(第3回)でのテイストのステージを収録したもの。私は今回初めて聴いた。

 このアルバムはスゴイ! 全編ギターの洪水。しかも、重く分厚いサウンドが怒涛のように迫ってくる。音質もよい。
 ソロになってからのロリー・ギャラガーはもっとブルース色が強いが、本作はあくまで「ブルース・ベースのハードロック」である。
 まるでクリームかジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのよう。じっさい、その2つのロックトリオが彼らのお手本だったのだろう(テイストはクリームの解散コンサートで前座を務めて注目され、「クリームの再来」とも呼ばれた)。

 私はソロになってからのロリー・ギャラガーも好きだけれど、テイストのこのサウンドのほうが好みだ。ロリーのソロはハードなギターの底に漂う「男の哀愁」が魅力なわけだが、本作での彼のギターには哀愁など微塵もなく、ひたすら奔放で荒々しい。そこがよい。


↑このアルバムのオープニング曲である「What's Going On」の映像。

 テイストがもう少し長くつづいていれば、現在のように「知る人ぞ知る」存在に終わらず、クリームの後を継ぐビッグネームになっていたに違いない。

 なお、このワイト島フェスのステージは先ごろDVD化された。そちらも買ってみることにしよう。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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