中川学『群馬県ブラジル町に住んでみた』



 中川学著『群馬県ブラジル町に住んでみた――ラテンな友だちづくり奮闘記』(メディアファクトリー/1026円)を読んだ。

 「ブラジル町」とは、町民の1割以上がブラジル人・ペルー人だという、群馬県邑楽郡大泉町のこと。
 一度も海外に行ったことがなく、外国人と接したこともほとんどないマンガ家の著者が、「ブラジル人と交流したい。友だちになりたい」という目的で大泉町に移り住んだ体験を描くコミックエッセイである。

 企画としては非常によいと思う。移民受け入れの是非に揺れる昨今の時宜にかなっており、テーマがアクチュアルだ。
 しかし、コミックエッセイとして面白いかといえば、うーん、微妙。そこそこ楽しめたが、もう一度読み返したいとは思えない。

 何より、中川学は絵がヘタで、マンガとしての躍動感に乏しい。「ヘタウマ」ではなく、明確にヘタ。「これでよくマンガ家としてやっていけてるな」と思ってしまうレベル。

 ただ、構成力はなかなかのものだと思った。ドラマティックなことはほとんど起きないにもかかわらず、構成の妙で、最後まで退屈させずに読ませるのだ。

関連記事

トラックバック

コメント

コメントを残す

Secret


Guide 

   →全記事インデックス

Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

Counter 

メールフォーム

★私にご用の方はここからメールを下さい。

お名前
メールアドレス
件名
本文

最近の記事

マイ「神曲」ベスト100

カテゴリー

里親募集中

タイトルの由来

●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

Archives

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
30位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
23位
アクセスランキングを見る>>