キャプテン&テニール『デジタル・リマスター・ベスト』



 むしょうにキャプテン&テニールの曲が聴きたくなって、『デジタル・リマスター・ベスト』なるベスト盤を入手。

 女性がヴォーカル、男性がキーボードの二人組という点が同じであるため、何かとカーペンターズと比較された、70年代アメリカン・ポップスの人気デュオ(カーペンターズは兄妹だが、こちらは夫婦)。
 だが、いまになって聴き直してみると、カーペンターズよりもずっと黒人音楽、とくにR&Bやゴスペルの影響が顕著であり、全然違う。



 たとえば、上に貼った「ショップ・アラウンド」(ミラクルズのカヴァー)など、ソウルフルな歌いっぷりといい、モータウンぽいコーラスといい、思いっきり黒い。まったく予備知識なしにこの曲を聴いたら、白人デュオの曲だとは思わないだろう。
 アメリカン・ポップスの上澄みをすくったように「真っ白」なカーペンターズ(もちろん、それはそれで素晴らしい)とは、方向性が真逆なのである。

 どちらが上という話ではなく、好みでしかないが、いまの私ならキャプテン&テニールのほうが好きだなァ。

 このベスト盤も、名曲がいっぱい。
 全米№1ヒットの代表曲「愛ある限り(love will keep us together)」は、ニール・セダカの曲を凝ったアレンジでパワーアップした超名曲だし、「雨に想いを(Come In From the Rain)」(メリサ・マンチェスターとキャロル・ベイヤー・セイガーの共作曲)はドラマティックなバラードのお手本のようだ。





 1970年代ポップスの、一つの模範型のようなデュオだったと思う(近年のトニ・テニールは、ジャズ・ヴォーカリストとして活躍しているらしい)。

関連記事

トラックバック

コメント

コメントを残す

Secret


Guide 

   →全記事インデックス

Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

Counter 

メールフォーム

★私にご用の方はここからメールを下さい。

お名前
メールアドレス
件名
本文

最近の記事

マイ「神曲」ベスト100

カテゴリー

里親募集中

タイトルの由来

●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

Archives

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
25位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
17位
アクセスランキングを見る>>