Lu7『Bonito』



 Lu7(エルユーセブン)の2010年のアルバム『Bonito』を、MP3ダウンロードで購入。ヘビロ中。

 Lu7は、梅垣ルナ(キーボード)と栗原務(ギター)によるインスト・ユニット。ほかに、ベース、ドラムスなどがサポートで入る。

 しいてジャンル分けすれば、フュージョン~ジャズ・ロックということになるだろう。ただ、「フュージョン」と呼ぶにも「ジャズ・ロック」と呼ぶにも、梅垣ルナの作る曲とキーボードは、あまりにシンフォニックでイマジネイティブで流麗すぎる。

 梅垣はゲーム音楽の世界で長らく作曲家として活動してきた人だそうだから、Lu7の曲にも「ゲーム音楽っぽさ」が随所にあって、その点がフュージョン/ジャズ・ロックと呼ぶことをためらわせるのだ。

 一方、栗原務のギターは、アラン・ホールズワースの影響丸見えの、いわゆる「ホールズワーシー」なスタイル。ややプログレ寄りなジャズ・ロックのギターである。
 ベースでサポート参加している岡田治郎はプリズムのメンバーでもあるから、ここに梅垣ルナがいなかったらプリズムみたいな音になっているのだろう。

 梅垣と栗原の組み合わせによるケミストリーで、Lu7はすこぶる独創的なインスト・サウンドを聴かせるユニットになっている。



 上に貼ったのは、このアルバムの収録曲ではない「Canary Creeper」という曲。
 これをYouTubeで初めて聴いたとき、私は度肝を抜かれた。ジャンル分け不可能/国籍不明な、あまりに独創的なサウンドであったから。
 
 この『Bonito』の収録曲は、もう少し「普通のフュージョン寄り」ではある。だがそれでも、凡百の毒にも薬にもならないフュージョンとは違う、イマジネイティブな音世界が広がっている。「きらびやかな多幸感」ともいうべき心地よさに満ちたアルバム。

 すごく気に入った。
 彼らのファーストとセカンドは残念ながら入手困難であるようだが、この『Bonito』(サード)の次作にあたる現時点の最新作『Azurite Dance』(2014)も買うことにする。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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