鈴木宏昌+稲垣次郎とビッグ・ソウル・メディア『バイ・ザ・レッド・ストリーム』

バイ・ザ・レッド・ストリーム

バイ・ザ・レッド・ストリーム
鈴木宏昌+稲垣次郎とビッグ・ソウル・メディア(SUZUKI HIROMASA + INAGAKAI JIRO & BIG SOUL MEDIA)
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 昨日は、三重県松阪市で企業取材。
 読みが「まつさか」と濁らないことを初めて知った。でも「松阪牛」という場合には「まつざか」という読みが一般的であるような気が……。(参考→ 松阪牛は、いつから「まつさかうし」に?


 鈴木宏昌+稲垣次郎とビッグ・ソウル・メディアの『バイ・ザ・レッド・ストリーム』(1973)を聴いた。

 『和ジャズ・ディスク・ガイド』(リットーミュージック)には稲垣次郎が和製ジャズ・ロックの名盤『ヘッド・ロック』を振り返ったインタビューが載っており、その中で稲垣は次のように発言している。

 『ヘッド・ロック』は僕の思いつきでパーッと録ってしまったから、厳密に言えばすごく不満もあります。今になって良いと言ってくれる人がいるのは嬉しいけど、僕としてはそのあとにコルゲン(鈴木宏昌)とやった『バイ・ザ・レッド・ストリーム』や『ハイ・フライング』のほうが理想の音に近いかな。



 「理想の音に近い」なら聴いてみなければ……と手を伸ばしてみたしだい。

 ところで、この『和ジャズ・ディスク・ガイド Japanese Jazz 1950s-1980s 』は、「和モノ・レア・グルーヴ」としての和ジャズを深堀りするためのガイドブックとして出色だと思う。

和ジャズ・ディスク・ガイド

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著者:塙耕記
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 さて、この『バイ・ザ・レッド・ストリーム』、反戦平和をテーマに掲げた「和ジャズ史上に残る壮大なコンセプト・アルバム」とのことだが、うーん……、私にはよくわからなかった。
 『ヘッド・ロック』に比べると、ジャズ・ロック色は大きく後退。松木恒秀のギターのみ「ロックしている」が、分厚く重ねられたホーン類の比重が高く、むしろフリージャズ色が濃い。全体にスピリチュアルな印象で、コルトレーンの『至上の愛』を思わせる部分もある。

 コルトレーンに強い影響を受けたサックス奏者でもある稲垣次郎としては、これが「理想の音に近い」のは、まあ当然か。私は『ヘッド・ロック』のほうが好きだな。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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