![]() | 実践! ストレスマネジメントの心理学 (2014/11/10) 高山恵子・平田信也 商品詳細を見る |
今日は、都内某所で臨床心理士の高山恵子さんを取材。
高山さんの最新著作『実践! ストレスマネジメントの心理学』(サンクチュアリ出版/平田信也氏との共著)を読んで臨む。
これはとてもよい本だった。
読者がストレスマネジメントの技法について知るための実用書ではあるのだが、たんなるハウツー本には終わらず、哲学的な深みがある。読みやすいのに内容は深いのだ。
たとえば、ある種の日本文化論として読める部分があったり、上質な幸福論としての側面もあったりする。
もちろん、「ストレスを減らしたい」「ストレスに振り回されずに生きたい」という読者の要望に応える実用書としての側面も、しっかりしている。
信田さよ子や長谷川博一の著作を読んでも感じることだが、心理学者よりも臨床心理士の書いた本のほうが、総じて面白い。もっとも、信田や長谷川は心理学者でもあるわけだから、「臨床心理士でもある心理学者のほうが、面白い本を書く」というべきか。
カウンセリングなどの場数を踏んでいる分だけ、悩んでいる人たちの生の姿にたくさん接しているからであろう。
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