トキタセイジ『「闇金ウシジマくん」モデルが語る 路地裏拝金エレジー』


『闇金ウシジマくん』モデルが語る 路地裏拝金エレジー『闇金ウシジマくん』モデルが語る 路地裏拝金エレジー
(2014/10/24)
トキタ セイジ

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 マンガ家の青木俊直がツイッターで“連載”している「年末進子ちゃん」がカワイイ。年末進行真っ只中のささくれだった心が癒やされる。




 トキタセイジ著『「闇金ウシジマくん」モデルが語る路地裏拝金エレジー』(蒼竜社/1118円)読了。

 『闇金ウシジマくん』は緻密な取材に基いて練り上げられたフィクションだが、本書の著者はその取材対象の1人。しかも、実際に闇金を営み、主人公・丑嶋馨のモデルとなった人物なのだという。

 ただし、著者が取材を受けたのは10年前の連載開始時のこと。つまり、『闇金ウシジマくん』全体が著者の体験を基にしているわけではなく、丑嶋馨というキャラクターと基本的な作品世界を造型するにあたってモデルとなった、という位置づけだ。

 本書は、すでに闇金から足を洗っているという著者が、現役時代のエピソードの数々を語り下ろしたもの。文章にまとめたのはライターだろう。

 内容は当然、『ウシジマくん』のストーリーそのものではない。が、「あの話の原型となったのはこのエピソードなのだろうな」と思わせる話は随所に登場する。とくに、連載初期の雰囲気と相通ずるものがある。

 ただ、『ウシジマくん』を読むほど面白いかというと、それほどでもない。
 先行する類書に、当ブログでも取り上げた『闇金裏物語』(金原猛)があるが、あれのほうがまだ面白かった気がする。

 本書のライターは、文章をそつなくまとめてはいるのだが、紋切り型の表現のオンパレードで、クサイし、浅い。
 『闇金ウシジマくん』には、ときに社会学的、ときに哲学的な深みがあるが、本書にはそんな深みは絶無なのだ。

■関連エントリ→ 難波功士『社会学ウシジマくん』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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