ハマザキカク『ベスト珍書』


ベスト珍書 - このヘンな本がすごい! (中公新書ラクレ)ベスト珍書 - このヘンな本がすごい! (中公新書ラクレ)
(2014/09/09)
ハマザキカク

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 ハマザキカク著『ベスト珍書――このヘンな本がすごい!』(中公新書ラクレ/864円)読了。

 自らも「珍書プロデューサー」として知られる編集者が、2000年以降に刊行された本(一部90年代のものもあり)から極めつけの「珍書」100冊を厳選紹介したブックガイド。1冊につき2ページないし1ページで紹介されている。

 ……というと、と学会による一連の「トンデモ本」シリーズを連想する向きもあるだろう。じっさい、本書に紹介された「珍書」の中には、トンデモ本に分類してよいものもある。

 ただ、「トンデモ本」シリーズが対象書籍を笑い飛ばし、馬鹿にすることを基本としている(その中に屈折したリスペクトが隠されていることもあるが)のに対し、本書は取り上げた珍書に対するリスペクトが基本となっている。著者自身が「ヘンな本」をこよなく愛しており、だからこそ副題が「このヘンな本がすごい!」なのだ。

 『ベスト珍書』では、私が珍書編集者として、企画のアイデアがヘンとかスゴイと思ったり、コンセプトがバカげていると感じたり、テーマが前代未聞だと思った珍書を選び抜いた。(「まえがき」)



 「ヘン」で「バカげている」本が数多く紹介されてはいるが、著者はその“突き抜けたバカっぷり”をむしろ賞賛してやまないのである。なにしろ、著者自身が珍書を数多く手がけてきた編集者なのだから……。

■参考→ 著者が手がけた「珍書」の数々が紹介されたウェブページ

 「珍写真集」「珍図鑑」「珍医学書」「珍人文書」「珍エロ本」「珍語学書」などに章分けされた内容は、「よくもまあこんな本が出版されたものだ」と仰天する珍書揃い。

 取り上げられた珍書のタイトルを拾ってみると――。
 『動物うんこ図鑑』、『写真集 手押しポンプ探訪録』、『逆立ちしても読める本』、『童貞が教える妹とお風呂に入る方法』、『誰にでもできる職務質問――職質道を極める』、『こじき大百科』、『背脂番付』、『ドリル大全』などなど……。

 まあ、読んでもなんの役にも立たない本ではあるが、本好きなら楽しめる1冊。ある意味、本書自体が珍書だ。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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