鈴木邦男・北芝健『右翼の掟 公安警察の真実』


右翼の掟 公安警察の真実―日本のタブー、二大組織の謎を解く右翼の掟 公安警察の真実―日本のタブー、二大組織の謎を解く
(2010/04)
鈴木 邦男、北芝 健 他

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 鈴木邦男・北芝健著『右翼の掟 公安警察の真実――日本のタブー、二大組織の謎を解く』(日本文芸社)読了。

 新右翼の重鎮・鈴木と、公安警察に身を置いたこともあるという作家の北芝健による共著。公安に監視される側と、監視する側だった人物の組み合わせであるわけで、キャスティングが面白い。

 私は、立花隆の『読書脳』で本書が紹介されていたのを読んで興味を抱いたしだい。

 1~2章は鈴木による日本の右翼の解説、3章は北芝による公安警察の解説で、最後の第4章で両者が対談するという構成だ。

 そこそこ面白いけれど、全体に薄味な印象の本。対談ではところどころ人名が伏せ字になっていたりするが、「タブーを暴く」というほどでもない。

 それと、鈴木はともかく、北芝の文章が劣悪。彼が書いた部分は読みにくいったらない。
 たとえば――。

 論を待つまでもなく、どのような組織でも内部が均質で一定しているものなどあり得ない。
 公安警察とて同様。
 異なった見解、意思、人格の混合体である以上、成員みなが満足ではないが強固な意見と上部の強力な要求で行う強引かつ誤謬を発生させるリスクを敢えて厭わぬ捜査方法も存在したことがあったのである。



 「悪文の見本」のように言われる裁判所の判決文でさえ、いまどきこれほどこんがらがった悪文にはお目にかかれない。

■関連エントリ→ 北芝健『「落とし」の技術』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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