パット・メセニー・ユニティ・グループ『KIN (←→)』


KIN(←→)KIN(←→)
(2014/02/26)
パット・メセニー・ユニティ・グループ

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 パット・メセニー・ユニティ・グループの新作『KIN (←→)』(ワーナーミュージック・ジャパン/2680円)を、送ってもらったサンプル盤でヘビロ中。日本盤は26日発売だが、輸入盤はもう出ている。

 某誌にCDレビューを書き、その号が発売前なのでここではくわしく書けないのだが、とにかく素晴らしいアルバムだ。



 私はパット・メセニーの音楽のファンだが、好きなのはもっぱら「パット・メセニー・グループ」名義のアルバムであって、ソロ作やそれ以外のアルバムには好きではないものも多い。

 PMG名義のアルバムは、2005年の『ザ・ウェイ・アップ』以来出ていない。なので、PMGの好きな私としては、ずっと渇望感があった。
 しかし、今作はPMGのサウンドに非常に近く、「これだよ、これ!」と快哉を叫んでしまった。

 周知のとおり、PMGはライル・メイズとの双頭バンドに近いものである。
 メセニーとライル・メイズの関係についてはレノン=マッカートニーと比較する向きもあり、私も「ライル・メイズがいなけりゃPMGじゃない」とずっと思ってきた。
 このアルバムのようにメイズ抜きで「もろPMG」なサウンドを作られてしまうと、ファンとしてはちょっと複雑な思いである。
 ましてや、ライル・メイズ当人の気持ちはもっともっと複雑に違いない。「オレはもう必要ないってことか……」という思いになり、2人がこのまま訣別してしまうのではないかと心配になる。

 ま、そのへんのことはさておき、本作はじつによい。パット・メセニーのアルバムとしては、『ザ・ウェイ・アップ』以来の傑作だと思う。マイ・フェイバリット作『レター・フロム・ホーム』『スティル・ライフ』をしのぐかもしれない出来だ。

 このバンドの前作にあたる『ユニティ・バンド』は、私には少しもいいとは思えなかった。なので、正直あまり期待していなかったのだが、まさかの大飛躍である。
 今回、名義が「ユニティ・バンド」から「ユニティ・グループ」に変わったのだが、それは「このバンドを第2のパット・メセニー・グループとしてやっていくよ」という宣言なのかもしれない。

■関連エントリ→ パット・メセニー・グループ『ザ・ウェイ・アップ』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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