リッチー・コッツェン『Instrumental Collection』


Instrumental Collection the Shrapnel YearsInstrumental Collection the Shrapnel Years
(2006/06/27)
Richie Kotzen

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 リッチー・コッツェンの『Instrumental Collection the Shrapnel Years』を、輸入盤で購入。
 
 コッツェンが「テクニカル系ギタリストの登竜門」とも言われる「シュラプネル・レコーズ」で発表したアルバムから、インスト曲のみを集めた変則的ベスト。

 1989年にシュラプネルからデビュー・アルバムを出したとき、彼はまだ19歳の若さであった。
 私がコッツェンの作品を聴き始めたのはわりと最近なので、活動初期に属するシュラプネル時代のアルバムは聴いたことがなかった。なので、そのころの曲がまとめて聴けるこのアルバムはちょうどいいと思ったしだい。

 ギターはバカテクだし、デヴィッド・カヴァーデイルを甘くしたようなヴォーカルは渋いし、美形だし、ひととおりの楽器をこなすマルチ・インストゥルメンタリストだし、作曲能力も高いし……と、ロック・アーティストとしての基礎体力がメチャクチャ高いコッツェン。
 にもかかわらず、絵に描いたような「器用貧乏」というか、いまいちスターになりきれない。近年は新作を発表しても日本盤すら出ないありさまだ。すごくいいんだけどなあ。

 本アルバムはインスト曲のみを集めたものなので、彼のヴォーカリストとしての魅力は味わえないが、その分ギタリストとしての魅力が炸裂している。難易度の高いフレーズをガンガン弾きまくりなのである。

 すさまじい速弾きが随所で聴ける。前半に集中している「もろメタル」な初期の曲より、ハイパー・フュージョン的、曲によってはジェフ・ベック的な後半の曲のほうが、私は好みだな。

 ともあれ、どの曲もカッコよく、気分を引き締めてなおかつアッパーにしたいときにピッタリの「激辛BGM」となるアルバム。


↑初期の曲のイメージを代表する「Acid Lips」。


↑95年のアルバム「Inner Galactic Fusion Experience」所収の「Pulse」。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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