岡本太郎『自分の中に毒を持て』


自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)
(1993/08)
岡本 太郎

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 岡本太郎著『自分の中に毒を持て――あなたは“常識人間”を捨てられるか』(青春出版社)読了。

 この前読んだ『今日の芸術』がよかったので、岡本太郎による自己啓発書的エッセイに手を伸ばしてみた。
 1993年、太郎が亡くなる3年前の晩年に刊行されたもの。

 どちらかといえば、若者に向けて発せられたメッセージ集という趣。なのでオッサンの私が読むと鼻白んでしまう部分もあるのだが、それでも勇気づけられるよい言葉がたくさんあった。
 以下、そのいくつかを引用。

 自分に忠実に生きたいなんて考えるのは、むしろいけない。そんな生き方は安易で、甘えがある。ほんとうに生きていくためには自分自身と闘わなくては駄目だ。
 自分らしくある必要はない。むしろ、“人間らしく”生きる道を考えてほしい。



 「いまはまだ駄目だけれど、いずれ」と絶対に言わないこと。
 “いずれ”なんていうヤツに限って、現在の自分に責任を持っていないからだ。生きるというのは、瞬間瞬間に情熱をほとばしらせて、現在に充実することだ。
 過去にこだわったり、未来でごまかすなんて根性では、現在をほんとうに生きることはできない。



 ほんとうに生きるということは、いつも自分は未熟なんだという前提のもとに平気で生きることだ。それを忘れちゃいけないと思う。



 才能のあるなしにかかわらず、自分として純粋に生きることが、人間のほんとうの生き方だ。頭がいいとか、体がいいとか、また才能があるなんてことは逆に生きていく上で、マイナスを背負うことだと思った方がいいくらいだ。



 激しく挑みつづけても、世の中は変わらない。
 しかし、世の中は変わらなくても自分自身は変わる。



 ぼくは生きるからには、歓喜がなければならないと思う。歓喜は対決や緊張感のないところからは決して生まれてこない。



 全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。それが「爆発」だ。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。いのちのほんとうの在り方だ。
 子供の頃から私は自分の胸の奥深いところに神聖な火が燃えているという、動かし難い感覚を持っていた。それは誰にも冒させることのできない、絶対的な存在感なのだ。



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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴31年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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