大貫妙子『TAEKO ONUKI WORKS 1983-2011 CM / TV Music Collection』


TAEKO ONUKI WORKS 1983-2011  CM / TV Music CollectionTAEKO ONUKI WORKS 1983-2011 CM / TV Music Collection
(2011/12/07)
大貫妙子

商品詳細を見る


 大貫妙子の『TAEKO ONUKI WORKS 1983-2011 CM / TV Music Collection』(commmons/2800円)を聴いた。

 タイトルどおり、大貫妙子が手がけたCMソング/TVテーマを集めたもの。全曲リマスタリングがなされており、収録は1980年代からの年代順になっている。
 トータルタイムは35分ほどで、全43曲。つまり、1曲といってもほんの断片程度のものも多い。「タンタンの冒険」のようにオリジナル・アルバムに改めて収録された曲もあるものの、多くは初CD化である。

 意外だったのは、大貫がナレーターとしても参加したCMが少なくないこと。声自体に得難い個性と魅力がある人だという証だろう。

 前に当ブログで取り上げた井上鑑の『CM WORKS ON・アソシエイツ・イヤーズ』は、CM音楽集でも独立したアルバムとして十分楽しめるものだった。
 しかしこのアルバムは、熱烈な大貫ファン以外にとってはさほど聴いて面白いものではないと思う。まさに「コレクターズ・アイテム」。「大貫作品はコンプリートしたい!」という熱烈ファンのみが買うべきもので、そういう人なら楽しめるはず。美空ひばりの「川の流れのように」を大貫が歌っていたりして、なかなか珍品も入っているし。

 私はといえば、大貫作品ですごく好きなものはいくつかあるが、熱烈なファンというわけではない。なので、このアルバムは一度聴けばもういいかな、という感じ(レンタルで済ませました)。

 ちなみに、私がいちばん好きな大貫作品は、1980年の『ROMANTIQUE(ロマンティーク)』。これは、発表以来30年以上の時を経ても輝きを失わない不滅の名盤である。私はアナログ盤を聴きつぶしてCDに買い替え、いまだに時々引っぱり出して聴く。

 全10曲中6曲を担当している坂本龍一のアレンジが、まことに素晴らしい。私はこのアルバムこそ、坂本のアレンジャーとしてのベストワークの一つだと思う。

 なお、ウィキペディアの『ROMANTIQUE』の項が、異様なまでに充実した内容になっている。私同様、このアルバムを強く偏愛している人が編集したのだろう。


↑『ROMANTIQUE』の1曲「Carnaval」。私がいちばん好きな「ディケイド・ナイト」はYouTubeに上がっていなかったが、これも名曲。

関連記事

トラックバック

コメント

コメントを残す

Secret


Guide 

   →全記事インデックス

Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴31年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

Counter 

メールフォーム

★私にご用の方はここからメールを下さい。

お名前
メールアドレス
件名
本文

最近の記事

マイ「神曲」ベスト100

カテゴリー

ブクログ・MY本棚

タイトルの由来

●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

Archives

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
38位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
25位
アクセスランキングを見る>>