炭酸水飲み比べ


キリン ヌューダ2種類(プレーンソーダ24本+ヌューダグレープフルーツ 24本)セット 合計48本キリン ヌューダ2種類(プレーンソーダ24本+ヌューダグレープフルーツ 24本)セット 合計48本

NUDA(ヌューダ)



 このところ、いろんな炭酸水を飲み比べている。炭酸飲料ではなく、ただの炭酸水である。

 私は何度も禁酒しては挫折しているのだが、最近ではほぼあきらめ、節酒にシフトしている。
 で、節酒のため、「ビールや缶チューハイのかわりに飲むもの」をあれこれ試行錯誤し、けっきょくただの炭酸水に行きついたというしだい。

 最近たくさんあるノンアルコール飲料のたぐい、あれは酒飲みにはよくないと思う。どうしたって本物のビール等に比べたら物足りないから、飲むと「やっぱり本物が飲みたい」という気持ちがふくらむばかりなのだ。

 それに、糖などをたくさん含んでいるノンアルコール飲料も多いから、体にもよくない(糖質ゼロを謳ったものもあるが)。
 先日、香川真司がCMしているノンアルコール缶チューハイ「ゼロハイ」を飲んだら、甘ったるくてビックリした。どんだけ糖を使ってるんや、と……。
 健康に気を使ってノンアルコール飲料を飲んでいるのに、それが体によくなかったら本末転倒だ。

 本格的なアルコール依存症の人は、断酒時の口寂しさをまぎらわすためにウィルキンソンのジンジャーエールを飲む、と聞いたことがある。
 たしかに、ウィルキンソン・ジンジャーエールは強烈な辛口で、強い酒を飲んだときに近い刺激が味わえる。だが、ジンジャーエールというのは意外に糖がたっぷり使われているから、日常的に飲んでいたらやはり体に悪い。

 そんなわけで、ノンカロリーのただの炭酸水がいちばんよいという結論に達したのだ。

 「炭酸水なんかどれも一緒じゃないか」と思う向きもあろうが、飲み比べてみるとけっこう違う。水質と炭酸強度の組み合わせ/バランスの違いである。
 
 以下、私がこれまでに飲み比べた炭酸水の印象をメモ(まだ飲んでいないブランドも多いので、順次このエントリに加筆していきます)。



「アサヒ ウィルキンソン タンサン」


 ――強炭酸が特徴。夏の暑い日やすごくのどが渇いているときには、炭酸の強さが心地よい(逆に、こちらが疲れているときには、強炭酸が喉に痛いような感じがして、合わない)。
 最近はだいたいどこのコンビニにも置いてあり、手に入りやすいのもいい。

「ペリエ」


 ――言わずと知れた、フランス産の天然炭酸水。炭酸高めのわりには飲みやすくてさわやか。天然炭酸水の中ではいちばん好み。ただ、毎日お茶がわりにゴクゴク飲むにはやや値段が高く、コスパが低い。

「ゲロルシュタイナー」

 
 ――ドイツ産の天然炭酸水。名前のとおりゲロマズ。ファンもいるらしいが、私にとっては最悪の炭酸水。飲みにくいったらない。高硬度の硬水である点がよくない(=日本人には合わない)のだと思う。

※後記/ボロクソに書いてしまったが、何度か飲んでいるうちにクセのある味に慣れ、抵抗なく飲めるようにはなった。それでも積極的に飲みたいとは思わないが。

「クリスタルガイザー スパークリングレモン」


 ――米国産のナチュラルミネラルウォーターに、炭酸とレモンフレーバーを加えたもの(無果汁)。ほかにライム、オレンジ、ベリー味もある。私はまだ飲んだことがないのだが、ベリー味には甘みがあるらしい。軟水でわりと飲みやすいし、値段も安い。

「キリン ヌューダ プレーンソーダ」


 ――「ヌーダ」ではなく、「ニューダ」と発音する。「NEW SODA=新しい炭酸飲料」からきたネーミングだそうだ。
 すっきりとさわやかで、しかも上品な味。炭酸も、強すぎず、弱すぎずのほどよいバランス。酒などを割るための炭酸水ではなく、最初から単独の飲み物として開発されたがゆえの飲みやすさだろう。いまのところいちばん好きかも。
 同シリーズのグレープフルーツ味もよい。ただ、最近売っている店が少ない気がする。

「サンペレグリノ」


 ――イタリアの天然炭酸水。微炭酸なので喉越しはやわらかく、750ml入りのボトルを難なく飲み干すことができる。クイクイいける感じ。
 水質は硬水なのだが、硬水独特の飲みにくさはまったくない。それに、水自体にほのかな甘みがある感じで、おいしい。グリーンボトルとラベルもシャレオツで、一見ワインのよう。ほかの炭酸水に比べ、(日本では)値段が高いのが玉にキズ。

「カナダドライ クラブソーダ」


 ――家でハイボールとかを作るときの割り材の定番だが、そのまま飲んでもいい感じ。ただ、炭酸水としては可もなく不可もなく、平均的で個性に乏しい。

「ロスバッハー パワースパークリング」


 ――「ロスバッハー」はドイツの天然炭酸水。「パワースパークリング」が商品名についているとおり、炭酸は強め。水質は硬水。ドイツの天然炭酸水で硬水となればゲロルシュタイナーと同じだが、こちらのほうが飲みやすい。
 ラベルに書いてある惹句によれば、「カルシウムとマグネシウムの含有比率が約2:1。人間の体に最適なバランスといわれています」とのこと。どの程度体にいいかは検証不能なので、なんとも言えないが、少なくとも糖まみれのコカ・コーラなどよりはずっと「体にいい」のだろう。

「サンガリア 炭酸水」


 ――スーパーなどでよく売っている激安炭酸水の一つ。開封したときに「パシュッ!」という大きな音がするし、グラスに注いでみるとシュワシュワが派手に出る。「これはかなりの強炭酸だな」と感じるのだが、飲んでみるとそうでもない。むしろ炭酸は弱め。なんというか、炭酸が大味で“すき間が多い”ような印象なのだ。
 全体に上品さに欠ける感じゆえ、「炭酸水界のジャンクフード」と評したい。人間にはむしょうにジャンクフードを食べたいときがあるように、たまに飲むには悪くない。毎日好んで飲みたいと思えるようなブツではないが。

「ロケッタ ブリオブルー スパークリング」


 ――イタリア産の天然ミネラルウォーターに炭酸を加えたもの。中硬水。ラベルに「微発泡」とあるとおり、炭酸はごく弱め。最初口にしたときには、炭酸抜きのミネラルウォーターかと思ったほど。
 飲みやすさはこれまで飲んだすべての炭酸水で一、二を争うほど。500ml入りのボトルをあっという間に飲み干せる。ボトルも持ちやすくてよい。
 ミネラルバランスの良さから、「女性をキレイにする水」と呼ばれているのだそうだ。ホントに「キレイにする」かは保障のかぎりではないが、女性向きの炭酸水であるとは言えそうだ。

「サントリー ザ・プレミアムソーダ from YAMAZAKI」


 ――「ザ・プレミアムソーダ」というネーミングからして高級感いっぱいの炭酸水。日本初のシングルモルトウイスキーである「山崎」でハイボールを作るために作られたものであるらしい。この炭酸水に使われているのも、「山崎」を仕込むために使う水なのだそうだ。
 内容量は240mlしかなく、重くて立派なガラス瓶に入れられている。同じサントリーの炭酸水の倍の値段だし、毎日ゴクゴク飲むようなものではない。
 そもそも割り材として使うための炭酸水なので、単独で飲むには不向き。まずくはないが、味や喉越しにもややクセがある。

「サッポロ おいしい炭酸水」


 ――商品名(このネーミングは反則な気もするが)とラベルデザインのよさで、かなり得をしている感じ。
 ただし、そのアドバンテージを差し引いても、「飲む炭酸水」としてかなりハイレベル。炭酸は強めだがウィルキンソンほど強烈ではなく、ちょうどいい強さ。ラベルに「純水使用」と謳っている水も、すっきりと喉越しがよい。
 プレーンとレモンフレーバーの2種類があって、私はレモンのほうが好み。なんとなく、「糖分を抜いたキリンレモン」(キリンじゃないけど)みたいな味わいなのである。

「サントリー 南アルプスの天然水 スパークリング」


 ――おなじみ「南アルプスの天然水」の炭酸水ヴァージョン。プレーンとレモンフレーバーがある。
 意外なほど炭酸がキツイ。ウイルキンソンの炭酸水とタメを張るくらい。
 単純にイメージの問題だが、「南アルプスの天然水」の炭酸水というと、もっと優しい、やわらかい炭酸水を思い浮かべるのが人情だと思う。その意外性が、この商品にかぎってはマイナスに働いている気がする。
 使われている水はスッキリしていてよいのだが……。

「伊藤園 Stylee(スタイリー)」


 ――無糖炭酸市場で唯一の「トクホ(特定保健用食品)」だというのが売りの商品。
 柑橘類由来のポリフェノール、モノグルコシルヘスペリジンを340mg含有することで、中性脂肪を減らす効果があるのだそうだ。
 そのへんの効果のほどはよくわからないが、炭酸水としての味はよくない。そのモノグル何たらの味なのだと思うが、独特の薬臭さが口内に残るような、嫌な後味があるのだ。

「ポッカサッポロ グリーンシャワー」


 ――桐谷美玲を起用したテレビCMを大々的に流して、鳴り物入りで発売された炭酸水。
 「香る炭酸水」のキャッチフレーズどおり、グリーン・イメージの香りが口内に広がり、さわやかな味わい。サッポロビールが2010年に品種登録したホップ「フラノビューティ」の香りを再現した香料を使用しているのだそうだ。

 最近登場した炭酸水の中ではいちばん気に入った。ワタシ的には「キリン ヌューダ」以来のヒット。「ヌューダ」を売っている店がめっきり減ってしまったいま、「グリーンシャワー」にはしっかり定着してほしい。
 元々私はビールの代用品として無糖炭酸水を飲んでいる面があるので、「グリーンシャワー」のホップの香りはビールっぽくてよい。

「い・ろ・は・す スパークリング」


 ――おなじみ「い・ろ・は・す」(I LOHAS)天然水の、炭酸水ヴァージョン。
 現状、プレーンと「れもん」の2種類がある。 プレーンは可もなく不可もなしなのだが、「れもん」がヒドイ。なんと、思いっきり糖分が入っているのである!
 我々無糖炭酸水を好んで飲む層は、糖分過多の甘ったるいコーラ類がキライだから、炭酸水を飲んでいるのだ。無糖炭酸水にもレモンフレーバーのものは多いが、それらはみな、かすかにフレーバーをつけただけで、糖分は使っていない。
 この「れもん」も当然そうだと思って飲んだら、思いっきり甘ったるかったので「オエッ」となった。
 炭酸水の客層を見誤った失敗商品だと思う。

「キリン別格 生姜炭酸」


 ――「ハイグレード・ラインアップ キリン別格」シリーズの1つ。
 「高知県産生姜を贅沢に(100%)使い、生姜の辛みを引き立てる香辛料入りです。自然の恵みがたっぷりとつまった厳選素材を、もったいないほど贅沢に使用。素材本来の濃厚なうまさと香りを引き出しました」と、宣伝文句にはある。
 「生姜炭酸」って、要するにジンジャーエールじゃん……と思いつつ飲んでみた。じっさい、味もジンジャーエールそのものである。
 ただし、既成のジンジャーエールに比べると、「生の生姜がたっぷり入っている」感はかなり強烈。体によさそうでもある。
 惜しむらくは、ほかのジンジャーエール同様、糖分もたっぷり入っていること。当欄の「炭酸水」は原則として無糖炭酸水を指すので、これはちょっと評価の範囲外。生姜入り炭酸水で、なおかつ無糖なら画期的だったのに……。

「伊藤園 チチヤス 乳酸菌の白い炭酸水」


 ――なんと、無糖炭酸水に乳酸菌が入っているという変わり種。
 飲んでみれば、「ヤクルト」とか「森永マミィ」とかの乳酸菌飲料そのものの味と香り。にもかかわらず無糖なのである。「マミィ」を炭酸水で割り、しかも糖分を抜いたような、なんともチグハグで不思議な味わい。
 「FK-23フェカリス乳酸菌」という、よくわからんが体にいいらしい乳酸菌が入っているそうだ。
 「おいしい」かといえば、うーん、微妙。ただ、無糖炭酸水分野にこれまでなかったタイプの新機軸商品であり、その「攻めている感じ」は評価したい。



 なお、イオンや100円ローソン(ローソンストア100)などで売っている炭酸水は激安だが、そのうち、管見の範囲では「トップバリュ」(イオンのプライベートブランド)の「ソーダ 炭酸水」がいちばんよかった。値段は「ウィルキンソンタンサン」の半額だが、わりと強炭酸で、ウィルキンソンに近い味わい。「なんちゃってウィルキンソン」として活用できる。

 100円ローソンで売っている1リットル100円の炭酸水は、炭酸も弱めだし、水の味にも特徴がなく、なんだか「水道水で薄めた炭酸水」みたいな印象。物足りない。

(つづきます)

■参考→ ミネラルウォーターと炭酸水の比較サイト
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コメント

炭酸水で調べてたらここに誘われました(笑)
批評いろいろ参考になります。
私はセブンイレブンの炭酸水がほどよく強炭酸で飲みやすいの一番好きです。
  • 2013-05-07│20:29 |
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Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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