チーナ「蛾と蝶とたこ焼きとたこ」



 「チーナ」という日本のバンドがすごく気に入ってしまった。
 YouTubeとMySpaceにアップされている数曲を聴いただけなのだが、「ファンになってしまった」といってもよい。

 現時点でCDになっているのは2009年に出た『Shupoon!!』というミニアルバムだけだが、買おうと思ったら品切れらしく、中古品に不当な高値がついている。7月にファースト・フルアルバムが出るらしいので、それを楽しみに待つことにする。

 『Shupoon!!』の内容紹介(Amazon)には、次のようにある。

 ピアノヴォーカル、ヴァイオリン、コントラバス、サポートにドラム、ギター、マイクロコルグを入れ東京を中心に活動している5人から成るグループ。 ポップス/クラシック/ロック/オーガニックといった要素を自由に操り既に唯一無二の境地に達していると言っても過言ではない。アコースティックな楽器編成だが枠にとらわれずダイナミックなサウンドから繊細な表現まで多様な演奏を得意とし、変幻自在かつ緻密な音楽性で独特な視点で捉えた歌詞やメロディーが特徴。ライブパフォーマンスもパワフルでポップで「チーナ」の音楽世界を表現し自然とオーディエンスの体を動かしている。



 カナダ・ツアーをした際には、現地メディアから「和製アーケイド・ファイア」と評されたのだそうだ。いまのバンドからしいて似たものを探せばそうなるのだろうが、私はむしろ昔の「チャクラ」(小川美潮や板倉文が1980年代にやっていたバンド)を思い出した。

 チャクラはテクノ色が強かったが、チーナはチャクラの音をオーガニックにしたような趣。ヴォーカルの「陽気なシャーマン」的な奔放な感じとか、一見「癒し系」のようでいてその底に強烈な毒気と狂気を孕んだ感じが、よく似ている。あと、パワフルかつ切ないピアノは、初期の矢野顕子や初期のクラムボンのようでもある。

■関連エントリ→ チャクラ『さてこそ』『南洋でヨイショ』レビュー

 上に貼った「蛾と蝶とたこ焼きとたこ」のPVを、ぜひ観てほしい。
 なんという面白さ。曲も歌詞も演奏も、さらにはPVとしての出来も、すべてがユニークでもうサイコー。それに、くり返し聴きたくなる中毒性もある。叫ぶようなブレスを合図に全楽器が一斉に演奏を始める瞬間など、ゾワッと鳥肌が立った(いい意味で)。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴31年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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