吾妻ひでお『ぶらぶらひでお絵日記』


ぶらぶらひでお絵日記 (単行本コミックス)ぶらぶらひでお絵日記 (単行本コミックス)
(2012/02/25)
吾妻 ひでお

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 吾妻ひでお著『ぶらぶらひでお絵日記』(角川書店/1260円)読了。

 書名のとおり「絵日記」であり、文章部分は少ないので、すぐに読み終わる。
 帯に「世界一女子高生がたくさん登場する絵日記です」とあるとおり、ほぼすべてのページにカワイイ女子高生のイラストがちりばめられている。
 私にはそっちの趣味はあんまりないのだが(熟女が好きw)、その私が見てもカワイイと感じるのだから、女子高生好きなら「くーっ! たまらん」な本だと思う。

 吾妻ひでおの描く美少女は、いわゆる「萌え絵」とは微妙に違う。現実の美少女とは似ても似つかないファンタジーの世界なのに、それでいて、妙に肉感的で存在感がある。シンプルな描線だから一見すぐに真似できそうな絵柄だが、じつは誰にも真似できない唯一無比の絵だ。

 巻末に、担当編集者による吾妻へのインタビューがある。それによれば、本書に収められた絵は、街で現実の女子高生をウォッチングしてイラスト化したものなのだという。
 とはいえ、オッサンが女子高生をガン見してスケッチなどしたら即通報されるご時世だから、見ながらスケッチするわけにはいかない。そこで、「チラッと見て、すぐ後ろを向いて小さな手帖に、目に焼き付いた映像をスケッチする」のだとか。

 吾妻の描く女子高生が妙にリアルで肉感的な理由は、そんな人知れぬ努力(笑)の積み重ねにあったのだ。

 絵日記の文章部分では、吾妻が読んだ本やマンガ、見たテレビや映画などの感想などが淡々と綴られている。もともとが吾妻のホームページに発表されたものだけに、好きな作家のプログを読むような感じで楽しめる本だ。

 ところで、あの『失踪日記』の続編はいったいどうなっているのか? 「入院後半のエピソードは続編にて」と記された単行本『失踪日記』が発刊されてから、早7年だというのに……。

■関連エントリ→ 吾妻ひでお『うつうつひでお日記』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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