佐藤優・中村うさぎ『聖書を語る』


聖書を語る―宗教は震災後の日本を救えるか聖書を語る―宗教は震災後の日本を救えるか
(2011/07)
佐藤 優、中村 うさぎ 他

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 昨日は都内某所で打ち合わせが一つ。
 少し早く着いたので書店に入ったところ、私が書いた本(共著)をなんと20冊まとめて買っている人に遭遇! レジの書店員に「宅配便で送ってくれ」と頼んでいた。

 自分の本を買っている人に出合ったことはこれまでに何度もあるが、こんなまとめ買いの現場に遭遇したのはさすがに初めて。「その本、私が書いたんですぅ。お買い上げありがとうございますぅ」と、もみ手しながら言おうかと思った(言わなかったけど)。

 今日はお茶の水の「山の上ホテル」で、山内昌之さんと久保文明さん(ともに東大教授)の対談取材。
 対談を横で聴いているだけでもすごく勉強になった。ライターの仕事の素晴らしさの一つは、このように「お金をもらって勉強ができる」ことである。

 行き帰りの電車で、佐藤優・中村うさぎ著『聖書を語る――宗教は震災後の日本を救えるか』(文藝春秋/1350円)読了。

 ともにキリスト教徒である2人の異色対談(佐藤は過去の著作でも中村うさぎを高く評価していた)。

 知的刺激に富む、上出来の対談集。
 驚かされるのは、中村うさぎが佐藤優と対等に伍していること。もちろん佐藤優のほうが博学ではあるのだが、佐藤のレクチャーを中村がただ聞いているだけ、という感じではまったくない。
 呉智英が中村うさぎのことを「この人は頭がいい。マスコミがもてはやす女性大学教授連中など較べものにならないほどの優秀な頭脳を持っている」と評していたが、本書にはその頭のよさの本領が発揮されている感じ。

 タイトルは『聖書は語る』ではあるものの、『聖書』とキリスト教そのものがテーマというより、キリスト教を媒介にしていまの日本と社会を語った本、という印象。その中で、副題になっている「宗教は震災後の日本を救えるか」という問いも俎上に載る。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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