バングルス『Sweetheart of the Sun』


Sweetheart of the SunSweetheart of the Sun
(2011/09/27)
Bangles

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 9月末に出たバングルスのニューアルバム『Sweetheart of the Sun』を、輸入盤で購入。

 2003年の復活作『ドール・レヴォリューション』から8年ぶりの新作。その間に赤毛のギタリスト、マイケル・スティールが脱退し、3人編成になっている。

 バングルスといえば、言わずと知れた、1980年代を通じて最も成功したガールズ・ロック・バンド。にもかかわらず、この新作は日本盤さえ出ないようだ。ううむ、冷遇ですなあ。
 ま、かりに日本盤が出ていたとしても、私はやはり安い輸入盤を買っただろうけど。

 内容は、期待を裏切らぬ素晴らしさ。
 『ドール・レヴォリューション』がそうであったように、ビートルズ直系のメロディアスで躍動感あふれるポップ・ロック。
 1960年代あたりの、古き佳き時代のロック/ポップスの香りが横溢。曲も粒揃い。甘酸っぱいハーモニーと、意外にハードで骨太な演奏のギャップが、えもいわれぬダイナミズムを形作っている。

 50代になったいまもなおキュートなロック界最高の美熟女、スザンナ・ホフスのヴォーカルは、今作でも快調そのもの。私としては全曲スザンナに歌ってほしかったところだが、前作同様、(中心となって)曲を書いた人がリード・ヴォーカルを取る形式をとっている。

 『ドール・レヴォリューション』と比べれば、この新作のほうがややシンプルで、サイケ期ビートルズ寄り。そのへんは、コ・プロデューサーであるマシュー・スウィート(スザンナと共作アルバムも出している)の影響かな。しっとりと聴かせる曲も多い「大人のロック」になっている。

 かつてバングルスのファンだった40代が聴けば、彼女たちの年齢なりの成長に目を瞠るに違いない力作。


↑スザンナがヴォーカルの「I Will Never Be Through With You」。胸キュンもの(死語)。

■関連エントリ→ バングルス『ドール・レヴォリューション』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。56歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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