『「タワレコ女子ジャズ部」のお料理レシピみたいな音楽案内』


「タワレコ女子ジャズ部」のお料理レシピみたいな音楽案内「タワレコ女子ジャズ部」のお料理レシピみたいな音楽案内
(2011/08/25)
タワレコ女子ジャズ部

商品詳細を見る


 ナベツネに対する“読売新聞社版「本能寺の変」”が話題をまいている。

 一度だけ生ナベツネを見たことがある。私は以前、『読売新聞』に載る巨人軍の記事広告の文章を書いていた時期があるのだが(「なんでも屋」ライターなのです)、その打ち合わせのため読売新聞東京本社に行ったときのことだ。
 1階エレベーターのドアが開いてナベツネが出てきた瞬間、受付嬢までがバネ仕掛けのようにサッと立ち上がってあいさつしたのには驚いた。ほんとうに「ドン」なのだなあ、と思った。



 『「タワレコ女子ジャズ部」のお料理レシピみたいな音楽案内』(駒草出版/1680円)読了。

 「タワーレコード」各部門の女子社員で構成される「女子ジャズ部」(ジャズを中心に、女子向けのオシャレな音楽を愛好・追求する会らしい)が編んだディスクガイドである。

 「女子ジャズ部」といっても、本書で紹介されているCDはジャズにかぎらない。ジャズが中心ではあるものの、ソウルもAORもあればJ-POPもある。ただし、そのセレクトが「女子向けのオシャレな音楽」に絞られているのだ。

 オールカラーでデザインもよく、ジャケットの美しいCDが多く選ばれているため、見ているだけで楽しい。
 途中にホントのお料理レシピが挿入されており、これはいらなかった気がするが(笑)、ディスクガイドとしてはわりと良質である。もちろん、女子にかぎらず男が読んでも。

 この手のディスクガイドは、昔とはまったく違った意味をもっている。というのもいまは、気になったアーティストやアルバムはユーチューブなどを検索し、即座に試聴できるからである。
 本書の場合、さすがにタワレコの社員たちだけあってセレクトのこだわりはかなりのもので、私も知らないアルバム/アーティストがけっこうあった。ゆえに、私にとっては音楽案内として有益。

 何より、ジャズのマニアックな聴き手にありがちな「上から目線」がまったくないところが好ましい。

 一部ジャズ・マニアの、「この音楽がわかるオレはスゴイ。わからないヤツは馬鹿」的な傲慢さが私は大嫌いなのである。
 「アンタの好きなそのジャズがどれほどスゴイ音楽だとしても、スゴイのはミュージシャンであって、ただ聴いてるだけのアンタはちっともスゴくないよ」と言ってやりたくなる。
(まあ、そういう傾向は一部ロック・ファンにも一部クラシック・ファンにもあるけど、ジャズ・マニアにはとくに顕著なんだよね)

 その点、「タワレコ女子ジャズ部」の面々はひたすらミーハー目線でジャズに向かっていて、微笑ましい。巻末の写真つき部員紹介を見るとカワイイ子が多いし(というのはよけいな一言ですね)。

関連記事

トラックバック

コメント

コメントを残す

Secret


Guide 

   →全記事インデックス

Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

Counter 

メールフォーム

★私にご用の方はここからメールを下さい。

お名前
メールアドレス
件名
本文

最近の記事

マイ「神曲」ベスト100

カテゴリー

ブクログ・MY本棚

タイトルの由来

●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

Archives

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
39位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
27位
アクセスランキングを見る>>