寺久保エレナ『NORTH BIRD』


NORTH BIRDNORTH BIRD
(2010/06/23)
寺久保エレナ

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 ユーチューブで偶然曲を聴いて気に入った、アルトサックス奏者の寺久保エレナ。そのデビュー・アルバム『NORTH BIRD』(キングレコード)を聴いた。



 1992年生まれで、現在19歳。昨年このアルバムが出たころにはまだ現役女子高生だった(!)。「すわ、天才少女現る!」というわけで、ジャズ界では大きな話題となったのだそうだ。

 『NORTH BIRD』というタイトルは、寺久保エレナが北海道生まれであることと、「モダン・ジャズの父」チャーリー・パーカー(通称「バード」)に大きな影響を受けていることに由来する。すなわち、「北のバード=北海道のチャーリー・パーカー」を意味する大胆不敵なタイトルなのである(彼女自身がつけたわけではないだろうが)。

 彼女のサックスが「北海道のチャーリー・パーカー」と呼ばれるに値するものなのか否かは、私にはわからない。が、当時女子高生だったとは信じがたいほど達者な演奏であるのはたしか。

 ケニー・バロン、クリスチャン・マクブライドらの一流どころをバックに揃えて、じつに楽しそうに吹いている。もっとフュージョン的、スムース・ジャズ的な軽い音を予想したのだが、聴いてみれば思いっきりストレート・アヘッドな本格ジャズ。
 しかも、音が明るく澄んでいるのがいい。ジャズのもつ「闇」の部分というか、ドロドロした陰影が見事に削ぎ落とされているのだ(そこを物足りなく思う人も当然いるだろうが)。

 矢野沙織とか纐纈(こうけつ)歩美とか小林香織とか、若手女性アルトサックス奏者も百花繚乱の昨今だが、私は寺久保エレナがいちばん好きだな。
 今年6月に出たセカンド・アルバム『ニューヨーク・アティチュード』も聴いてみよう。


↑ううむ、父性愛を感じてしまいそうだ。うちのムスメより1つ上なだけだし。

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さあ!サックスを吹いてみよう!!

どうすれば、いかに短期間で、壁になるべくぶち当たらず、 良い「自分の音」を作ることが出来るか?90日間の挑戦に賭けてみますか?それとも変わり映えのしない音のまま3ヶ月後を迎えますか?

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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