『世界が感嘆する日本人』


世界が感嘆する日本人~海外メディアが報じた大震災後のニッポン (宝島社新書)世界が感嘆する日本人~海外メディアが報じた大震災後のニッポン (宝島社新書)
(2011/06/10)
別冊宝島編集部

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 別冊宝島編集部編『世界が感嘆する日本人――海外メディアが報じた大震災後のニッポン』(宝島社新書/700円)読了。

 副題のとおり、各国のメディアによる東日本大震災報道を、国ごとに紹介した本。章立ては以下のとおり。

第一章 アメリカが報じた日本人 
第二章 中国が報じた日本人
第三章 台湾が報じた日本人
第四章 韓国が報じた日本人 
第五章 イギリスが報じた日本人 
第六章 EU諸国が報じた日本人 
第七章 昔の外国人が伝えた日本人



 各国に在住もしくは在住経験のあるライターが、各章を分担して担当している。
 最終章は補足的な章で、昔の外国人がどのように日本人を見ていたのかを紹介して、現在の大震災報道と比較させようとするもの。

 大震災後、暴動・略奪のたぐいがまったく起こらず(泥棒くらいはあったようだが)、秩序を保って粛々と災害に対処した被災地の人々の姿を、多くの海外メディアが驚きをもって伝えた。
 また、自分の権利を声高に主張するのではなく、被災者同士が助け合い、ときには自らを犠牲にしても他者を助ける姿は、海外からも称賛を浴びた。

 私たちも断片的には知っているそうした報道の数々を、本書は国ごとに整理してくれている。また、マスメディアのみならず、現地の人々のブログ等の代表的反応が紹介されているのも興味深い。

 国柄による温度差はあるものの、各国のメディアの反応はおおむね似通っている。政府の無策に驚き、被災者の冷静さややさしさを称賛する、というトーンが共通しているのである。

 本書のような企画を立てた書籍編集者はほかにもたくさんいただろうが、いち早く実現したのは宝島社新書だった。そのことに、宝島社がいまもっている勢いというものも感じる。

 急ピッチで作ったであろう粗さもやや感じられるが、それでも、資料的価値も高いよい本だった。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。56歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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