寺嶋秀明『平等論』


平等論平等論
(2011/05/19)
寺嶋 秀明

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 昨日も今日も明日も取材。一日おいて、金・土はまた震災関連取材で東北へ――。毎日がすごくあわただしい。

 ちなみに、今日は新宿で、エンターテイメント・アイスクリームショップ「コールド・ストーン・クリーマリー」のカリスマ店長を取材。
 日本に46店舗あるうち、最高の売り上げを誇る新宿ルミネエスト店の店長さんである。まだ20代なのに、優れたリーダーシップと細やかな気配りを兼備していることに感心した。

 明日は大阪に行く。当然日帰り。



 寺嶋秀明著『平等論――霊長類と人における社会と平等性の進化』(ナカニシヤ出版/2730円)読了。
 いや、ホントは先々週に読み終えたのだが、ここに書き忘れていた。

 平等概念の根源的な意味を、おもに人類学的・進化論的観点から深く掘り下げた刺激的な論考。
 哲学・政治学・経済学など、各分野の古今の代表的平等論もふまえたうえで、霊長類まで遡って平等のルーツを探っていく。霊長類の社会には、ヒトがもつ平等観念の雛形のようなものが、すでにあるのだそうだ。

 私たちは平等思想を近代の人権思想の産物ととらえがちだが、じつはそのルーツは太古の昔からあったのだ、という主張に目からウロコ。平等は「単なる社会的価値の一つ」などではなく、平等意識を発達させたがゆえに人は社会を築けたと――すなわち、平等は「人間の社会そのものの基盤」なのだと、著者は喝破する。

 別途書評を書いたのでこれ以上くわしく書けないが、勉強になる良書だった。
 ただ、霊長類の世界にいかに平等観念が生まれ、どう発展していったかを延々とたどるあたりは、やや専門的すぎて退屈。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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