『奇跡』『歩いても 歩いても』


歩いても 歩いても [DVD]歩いても 歩いても [DVD]
(2009/01/23)
阿部 寛、夏川結衣 他

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 今日は、外苑前の「ギャガ」本社で、映画監督の是枝裕和さんを取材。

 6月公開の新作『奇跡』についての取材。是枝さんの作品で見逃していた『歩いても 歩いても』もDVDで観て臨む。

■『奇跡』公式サイト→ http://kiseki.gaga.ne.jp/ 

 隣の部屋では、「まえだまえだ」の2人(『奇跡』に主演している)が別のメディアの取材を受けていた。2人とも、大人たちに「おはようございます!」と元気に礼儀正しくあいさつしていて、好印象。とてもかわいい。

 『奇跡』はたいへんよい映画だった。九州新幹線全線開通のプロモーション映画でもあるのだが、過度の宣伝臭はなく、あからさまな観光映画でもない。「九州新幹線の一番列車がすれ違う瞬間、それを見ながら願い事を言うとかなう」という噂(監督の創作)がストーリーのキーになっている以外は、いつもの是枝作品だ。

 子どもたちが主役の映画である。まえだまえだの2人は、両親の別居によって離ればなれで暮らす兄弟の役。
 是枝監督の代表作『誰も知らない』がネガだとしたら、この『奇跡』はポジだ。家族というもののとらえ方が、『誰も知らない』に比べてポジティヴになっており、家族の素晴らしさが描かれる。それに、笑いも随所にちりばめられている。

 是枝作品は、いつも子役たちの演技が自然で素晴らしい。本作もしかり。子どもたちが自分の夢を打ち明け合う場面があるのだが、そのシーンなどはあたかも、子どもたちが素で会話しているところを隠し撮りしたかのような自然さなのである。

「どうして子どもたちからあんなに自然な演技を引き出せるんですか?」というのが、私の監督に対する最初の質問だった。その答えはここには書けないが、「なるほど」と深く得心のいくものであった。

 監督は私より2つ上のオジサンなのに(失礼!)、至近距離で見たら目がキレイでビックリ。少年のような澄んだ目をしておられるのだ。

 『歩いても 歩いても』も素晴らしい映画だった。『誰も知らない』と甲乙つけ難い。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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