バッド・カンパニー『アンソロジー』


アンソロジーアンソロジー
(1999/04/21)
バッド・カンパニー

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 急にバッド・カンパニーが聴きたくなって、中古で2枚組ベスト『アンソロジー』を購入。LPレコード時代に聴きまくったバンドだが、CDでは1枚も所有していなかったのである。

 このCDはリマスタリングがしっかり行なわれているのか、昔LPで聴いたころよりもはるかに音がよい印象。とくに、ベースとドラムスの音がくっきりとクリアで、素晴らしい。

 元々バドカンは、ギター中心のバンドが多いハード・ロック界には珍しくリズムセクション重視の傾向があり、どのアルバムもリズムが興趣尽きないのだが、こうしてCDで聴き直すと改めてそう感じる。

 このベストは、ファースト・アルバムから順番に代表曲を並べていくオーソドックスな構成。ゆえに、バドカンの音が微妙に変わっていく軌跡をたどることができる。

 ディスク1はファーストとセカンドからの曲のみ。ディスク2には未発表曲1曲と新曲(発売当時の)4曲も収められており、それらはいずれもなかなかの出来である。

 ファースト『バッド・カンパニー』は名盤の誉れ高いが、少年時代の私にはあまりに渋すぎた。いまやロック・クラシックとなった「キャント・ゲット・イナフ」はキャッチーだが、ほかの曲は前身であるフリー時代のブルース臭を引きずりすぎていた(私自身がオッサンとなったいま聴くと、しみじみよいのだが)。

 私がバドカンのアルバムでいちばん好きなのは、一般には評価の低い4枚目『バーニング・スカイ』である。いちばん最初に聴いたバドカンのアルバムであり、ロックを聴き始めたころに愛聴したアルバムだからだ。

 たしか、私が人生で3番目くらいに買った洋楽ロックのLPが、『バーニング・スカイ』だった。
 ロック初心者の中学生が聴くには渋すぎるこのアルバムを、なぜ買ったのかは思い出せない。たぶん、ロック雑誌の絶賛レビューでも読んだのだろう。

 お小遣いで1ヶ月に1枚LPを買うのがやっとだった中学生時代に買ったアルバムを、私は一つ残らず偏愛している。「元をとらなきゃ」という思いから、「好きになるまで何度でも聴きつづけた」からである。

 そんなわけで、他人はどうあれ私にとっては名盤である『バーニング・スカイ』。だが、この『アンソロジー』には同作からたった3曲しか収録されていないのであった。
 ううむ、『バーニング・スカイ』を改めて購入しようかなあ。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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