光畑由佳『働くママが日本を救う!』


働くママが日本を救う! ~「子連れ出勤」という就業スタイル~ (マイコミ新書)働くママが日本を救う! ~「子連れ出勤」という就業スタイル~ (マイコミ新書)
(2009/05/23)
光畑 由佳

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 月曜は、取材でつくば市へ――。
 「つくばエクスプレス」が開通してからすごく便利になって、秋葉原から約45分でつくば市に到着する。取材が朝10時からだったので、ちょうど逆方向から都心に出勤してくる人たちと多数すれ違った。いまや完全に通勤圏内なのである。

 乗りながらふと気付いたが、つくばエクスプレスって、それほど長くない距離なのに、茨城・千葉・埼玉・東京の一都三県にまたがっているのだね。

 「授乳服」メーカー「モーハウス」の代表・光畑由佳さんの取材。光畑さんの著書『働くママが日本を救う!――「子連れ出勤」という就業スタイル』(マイコミ新書)を読んで臨む。

 モーハウスの授乳服は、人前で授乳しても、胸やおなかの肌をさらさずにすむようにつくられている。で、会社自体「子連れ出勤」可能な就業スタイルをとっており、赤ちゃんや小さな子どもがごく自然な形で一緒に社内にいるのであった。

 光畑さんは、すこぶる知的で素敵な女性だった。授乳服の普及を通じて世のママたちを応援しているという点ではまさに「社会起業家」なのだが、いかにも社会起業家然とした肩肘張った感じがまるでないのである。

 この『働くママが日本を救う!』も、たんなる会社の宣伝本ではなく、読みごたえのある本。「仕事と育児の両立」という問題に鋭く切り込んで、社会的な広がりがある。男でも、いや、男にこそ一読の価値がある本だ。読みながら、いろいろ目からウロコ。

 本書にも登場する、「ワークライフミックス」という光畑さんの造語が心に残った。通常言われる「ワークライフバランス」のように「ワーク」と「ライフ」を切り離すのではなく、「オンオフの境を少しゆるめて『つながる部分もあっていいんじゃない』」という考え方。それが「子連れ出勤」の根底にあるのだ。

 そういえば、私も自宅で仕事をしているから、巧まずして「ワークライフミックス」を実践しているのであった。

■参考→ 光畑さんへのインタビュー記事

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴31年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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