相対性理論『シンクロニシティーン』

シンクロニシティーンシンクロニシティーン
(2010/04/07)
相対性理論

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 本日発売の相対性理論のニューアルバム『シンクロニシティーン』(みらいrecords/2700円)を、さっそく買ってきた。

 前作『ハイファイ新書』は、個人的には昨年のベストワン・アルバムであった(→当ブログのレビュー)。そして本作も、本年マイベストワンに輝きそうな素晴らしい仕上がり。

 前作同様トータル・プレイング・タイムは30分台(ただし、本作は少し増えて39分半)で、ちと短すぎる気もする。が、曲が粒ぞろいなので、その短さがまったく気にならない。

 安直な評言を使ってしまうと、前作『ハイファイ新書』と、前々作にあたるミニアルバム『シフォン主義』を足して二で割った感じの音。前作の延長線上にあるエレクトロニカ的な浮遊感のある曲と、『シフォン主義』のようなロック色の強い曲が半々の割合で登場するのだ。

 たとえば、「気になるあの娘」は「スマトラ警備隊」路線だし、「シンデレラ」「チャイナアドバイス」「小学館」(このタイトルは前作の「テレ東」を彷彿とさせる)などは『ハイファイ新書』に入っていてもまったく違和感がないだろう曲だ。

 『ハイファイ新書』『シフォン主義』が気に入った人なら、本作も気に入ること間違いなし。
 やくしまるえつこ嬢のロリロリ・ウイスパーボイスの魅力も随所で炸裂。「ちょん切って みせるわ」「私百戦錬磨」(いずれも「(恋は)百年戦争」の一節)などという「決め」のフレーズの発声が、何度聴いても耳に心地よい。

 ポップでキャッチーなメロディと、よく聴けば複雑な凝りまくったアレンジ――その2つがどの曲においても無理なく両立しており、そこがすごい。七色のギターと、変幻自在のリズム隊。そして見事なアンサンブル。なんと心地よい音。

 捨て曲なしのアルバムで、どの曲もよいのだが、とくに「ミス・パラレルワールド」「人工衛星」「チャイナアドバイス」「気になるあの娘」「ムーンライト銀河」あたりは100回連続聴き倒したいほどの超キラーチューン。



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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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