スーザン&ラリー・ターケル『「自分の壁」を破るいちばん簡単な方法』

「自分の壁」を破るいちばん簡単な方法―人生が一変する5つの「黄金ルール」「自分の壁」を破るいちばん簡単な方法―人生が一変する5つの「黄金ルール」
(2007/07)
スーザン ターケルラリー ターケル

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 スーザン&ラリー・ターケル著、藤原和博訳『「自分の壁」を破るいちばん簡単な方法――人生が一変する5つの「黄金ルール」』(三笠書房)読了。
 ちょっと読むのが気恥ずかしいタイトルだが、これはなかなかよい本だった。

 テーマは“習慣を変えることによって自分を変えよう”というよくあるものだが、内容のわかりやすさと提言の実行しやすさが抜きん出ている。なにしろ、著者が勧めるのは、習慣を「一度にひとつ、少しだけ変えていく」というやり方なのだ。
 飛行機の進む方角がたった一度ずれただけでも到着地はまるで違ってしまうように、ほんのささいな習慣であっても、よい習慣が身につけば人は変わる。そして、ささいな習慣を変えることを積み重ねれば、何年かのちには驚くべき大きな変化が生まれ、「自分の壁」を破ることができる……というのが著者の主張なのだ。

 この本は「あなたを変える」。その秘密は二つ。
 第一に、わずかな変更なので、始めるのも続けるのもとてもやさしい。
 第二に、わずかな変化が積み重なることによって、いつしか強力な行動パターンがつくられる。



 この主張には納得できる。
 「善きことはカタツムリの速度で進む」とはガンジーの言葉だが、なんであれ、一気に変えようとするのはよくない。無理が生じ、心のリバウンドが必ず起きるからだ。「夏休みの1ヶ月半で自分を変えよう!」などと力んでも人はけっして変われない。毎日少しずつ少しずつ、1ミリ程度でも前進しながら変えていくしかないのだ。

 著者が本文で紹介する“習慣を変えるコツ”の中にはありふれたつまらないものもあるが、「これはぜひ自分の生活に取り入れたい!」と思えるものも10項目以上あった。これで十分元が取れた感じ。

 本書に引用されているアリストテレスの至言をメモ。

 「人間は習慣の動物である。優秀さとは、ひとつの行為ではなく、習慣のことをいう」



■関連エントリ→ 『コンサルタントの習慣術』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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