フランツ・フェルディナンド『トゥナイト』

2009年01月09日 19:15

トゥナイト(発売予定)トゥナイト
(2009/01/21)
フランツ・フェルディナンド

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 フランツ・フェルディナンドのニュー・アルバム『トゥナイト』を、サンプル盤を送ってもらって聴いた。ソニー・ミュージックジャパンインターナショナルより、1月21日発売予定(2520円)。

 英国グラスゴー出身の人気ロック・バンドが、前作から3年余を経て放つ待望のサード・アルバム。すでに世界的な成功を収めた彼らは、日本でもファースト18万枚、セカンド23万枚を売り上げ、着実にファン層を拡げてきた。

 ジャケットのアートワークが、相変わらず素晴らしい。前作のジャケットはロック史に残る名デザインだと思うが(↓このジャケ)、昔の犯罪現場写真のような演出がなされたこんどのジャケも、なかなか渋い。

 
ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベターユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター
(2005/09/14)
フランツ・フェルディナンド

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 フランツの音楽は、「ダンスとロックの垣根を取り払った」と評される。シャープなギターと複雑なリズム・パターン、陰影に富むヴォーカルと、個々の要素は通好みなUKギター・ロックのそれなのに、曲はあくまでポップで、一度聴いたら耳から離れないキャッチーなメロディをもつ。そして何より、極上のダンス・ミュージックでもあるのだ。

 この新作も、ダンサブルなロックである点は前作までと変わらない。ただ、大きな変化として、これまでよりもずっとダークな印象の曲が目立つ。

 ゆえに、つけられたキャッチコピーは「今度のフランツは危険で、甘い。」というもの。また、バンドのフロントマンであるアレックス・カプラノスも、新作を「『夜の音楽』が詰まった作品」と表現している。

 セカンドの「ディス・ボーイ」のような、はじけるように速いビートの曲はやや影を潜め、ゆっくりしたテンポの大人っぽい曲が目立つ。また、全体にシンセの比重が高まり、「フランツ流ディスコ・サウンド」という趣も強い。

 そうした変化のため、一聴しての印象は「なんか地味になっちゃったなあ」というものだった。しかし、何度も聴きこむうちに、「危険で、甘い」味わいにすっかり魅了されてしまった。フランツのポップ・センスは相変わらずバツグンである。



コメント

  1. 小野不一 | URL | IOg9bXQk

    Re: フランツ・フェルディナンド『トゥナイト』

    「This Boy」聴きました。
    http://jp.youtube.com/watch?v=wfMBU3ElX3o

    音だけ聴いていると、XTCと間違えそうですね(笑)。

  2. 前原 | URL | -

    Re: フランツ・フェルディナンド『トゥナイト』

    小野さん

    フランツは「1980年代ニューウェイヴのリバイバル」という動きの代表格と目されています。

    当時のトーキング・ヘッズとか、あのへんの洋物ロックを聴いていたリスナーにはたまらないバンドです。「なつかしいけど新しい」という感覚を味わえます。

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