永江朗『聞き上手は一日にしてならず』

聞き上手は一日にしてならず (新潮文庫 な 62-1)聞き上手は一日にしてならず (新潮文庫 な 62-1)
(2008/04/25)
永江 朗

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 昨日は、銀座ブロッサムというところで、年若い友人カメラマンの結婚披露宴に参加。あたたかい雰囲気のよい披露宴であった。

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 永江朗著『聞き上手は一日にしてならず』(新潮文庫/460円)読了。
 自らも『インタビュー術!』という著書をもつ人気ライターが、各分野の名だたる「聞き上手」に「話の聞き方」を語ってもらったインタビュー集。単行本『話を聞く技術!』の改題文庫化である。

 登場するのは、黒柳徹子、田原総一朗、ジョン・カビラ、糸井重里、吉田豪、故・河合隼雄、小松成美、石山修武、松永真理、匿名の元刑事の10人。

 インタビューの出来にバラツキがあるものの、全体としてはよい本。含蓄深い話がたくさんちりばめられている。
 とくに、黒柳徹子へのインタビューや、小松成美がノンフィクション作品の舞台裏を明かすくだりは、感動的ですらある。河合隼雄が語るカウンセリングの極意も示唆に富む内容で、メモしておきたい言葉がいっぱい。

 総じて、小手先のテクニックよりも人に話を聞く「心構え」にウエイトが置かれている。聞き上手になるには、小手先のテクニックをいくら覚えてもそれだけではダメで、根底の心構えにこそ肝があるのだろう。
 そして、その心構えを一語に集約するなら、「誠実さ」ということになる。陳腐な言い方に聞こえるかもしれないが、話し手に対して誠実であることこそ、いかなる技術にも勝る「聞き上手の極意」なのである。

 取材時の話の流れをそのまま残した一問一答式で書かれているので、この本自体がインタビューの進め方のお手本集にもなっている。

 人に話を聞く仕事(むろん、ライターにかぎらない)の人にオススメ。

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。54歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴31年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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