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フリーライター前原政之の、感想日記(本・映画・音楽・マンガetc.)+日常雑記

竹中労『無頼の点鬼簿』

無頼の点鬼簿 (ちくま文庫 た 20-7)無頼の点鬼簿 (ちくま文庫 た 20-7)
(2007/09/10)
竹中 労

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 竹中労著『無頼の点鬼簿』(ちくま文庫/672円)読了。

 文庫オリジナルで昨年刊行された、竹中労による追悼文集。
 先日も『聞書 庶民烈伝』が復刊されたし、竹中労再評価の機運が高まっているのだろうか。私としては、長らく絶版のままで古書で高値がついている名著『仮面を剥ぐ』を、ちくまで文庫化してほしいところ。

 『無頼の点鬼簿』というタイトルがカッコイイ(「点鬼簿」とは過去帳のこと)。
 内容は、たんなる追悼文集というより、追悼にからめて時代を斬り、己が覚悟を語る、いつもの「竹中節」である。

 かつて竹中自身が出色のルポルタージュをものした美空ひばりや嵐勘寿郎への追悼文は、さすがに味わい深い。
 また、三島由紀夫、梶山季之、大藪春彦(※注)への追悼文は、いずれも竹中労にしか書き得ない文章で、やはり高い価値をもつものと思う。

※大藪についての文章のみ、彼の存命中に書かれたもの。そもそも、竹中のほうが先に世を去っているのだ。その旨、編者から一言但し書きを添えてしかるべきだったと思う。まぎらわしい

  
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