岡庭昇『戦後青春』

2008年06月03日 20:51

戦後青春―食わず嫌いのスーパースター戦後青春―食わず嫌いのスーパースター
(2008/05)
岡庭 昇

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 岡庭昇著『戦後青春/食わず嫌いのスーパースター』(三五館/1500円)読了。

 著者の岡庭氏より献呈いただいたもの。本文中、何ヶ所か拙著に言及してくださっている。かねてより畏敬する氏の著作に“登場”することができて、光栄の至りだ。

 書名からは何の本だかわかりにくいが、「民衆本位の戦後論」(帯の惹句)である。いまやネガティヴな意味合いで捉えられることが多くなった「戦後」という時代を、改めて真正面からポジティヴに捉え直した、書き下ろしの長編評論だ。

 

 戦後とは時代そのものがエネルギーに満ちた青春であり、そして青春こそが戦後なるものの本質だった(「はじめに」)



 そして、その「戦後青春」を象徴する人物として、岡庭氏は池田大作創価学会名誉会長に光を当てる。 戦後は名誉会長自身の青春期とも重なり、創価学会という「宗教社会運動」そのものの青春期でもあった。つまりは三重の意味で「青春」だったからである。
 

 わたしは、「池田大作を見る」のではなく、「池田大作から見る」世界をわたしなりに把握しようとした(「おわりに」)



 「戦後論」であるとともに正視眼でとらえた「池田大作論」であり、「民衆運動としての創価学会」論でもある。
 岡庭氏には、かつて同じ版元から刊行された『メディアは踊る/「反・創価学会報道」の本質』という名著がある。本書はその続編ともいえる。

 公明党の現状に対する厳しい批判も含む本書は、通りいっぺんの礼讃書などではない。文芸評論家としての鋭い直観を武器に、宗教学者や政治学者などの「専門家」たちには持ち得ない視座から、池田大作その人と創価学会の本質に肉薄したものなのである。
 目からウロコの卓見が随所にちりばめられており、一気に読んだ。


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