内田勝さん逝去

 
「奇」の発想―みんな『少年マガジン』が教えてくれた「奇」の発想―みんな『少年マガジン』が教えてくれた
(1998/05)
内田 勝

商品詳細を見る


 出版史上に残る名編集者・内田勝さんが逝去された。
 『少年マガジン』編集長時代、部数を5倍に伸ばして150万部突破の偉業を成し遂げた人。『あしたのジョー』や『巨人の星』の「生みの親」でもある。

 各紙の短い訃報記事には『少年マガジン』のことしか書かれていないが、その後もすごい。『ホットドッグプレス』を創刊して先行誌『POPEYE』を部数で抜き去り、硬派のヴィジュアル・ジャーナリズム誌『DAYS JAPAN』を創刊して幾多の名記事を世に出した人でもあるのだ。編集者としてのレンジの、なんという広さ!

 私は一度だけ、一献酌み交わす機会を持たせていただいたことがある。
 その際、内田さんの著書『「奇」の発想――みんな「少年マガジン」が教えてくれた』(三五館)にいただいたサインは、私の宝物だ。

 『「奇」の発想』は、『少年マガジン』時代を中心とした、内田さんの編集人生回顧録。印象的なエピソードがぎっしりつまった、バツグンに面白い名著である。
 いまその本を見返せば、サインの日付は2001年12月5日とある。「時代がメディアを創り、メディアが時代を創る」と添え書きされている。そうか、もう6年半も前なのか。

 「知人」というもおこがましいわずかな縁しかない私ではあるが、つつしんでご冥福をお祈りしたい。

P.S.
 橘川幸夫氏が以前ウェブ日記で言及していた、「内田さんと故・大伴昌司との友情を描いた映画企画」というのはその後どうなったのだろうか? 編集とかマンガに関心のある者にとっては、ムチクチャ面白そうな企画である。
関連記事

トラックバック

コメント

コメントを残す

Secret


Guide 

   →全記事インデックス

Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

Counter 

メールフォーム

★私にご用の方はここからメールを下さい。

お名前
メールアドレス
件名
本文

最近の記事

マイ「神曲」ベスト100

カテゴリー

里親募集中

タイトルの由来

●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

●私の大好きなギタリスト・渡辺香津美氏は、ご自身のイニシャル「KW」をもじった「KW(キロワット)」を、公式サイトのタイトルにしておられます(同名のアルバムもあり)。それにあやかったというわけです。

●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

Archives

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
本・雑誌
26位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
20位
アクセスランキングを見る>>