確定申告あれこれ

日本一やさしいフリーのための確定申告ガイド―「白色」「青色」両対応!!日本一やさしいフリーのための確定申告ガイド―「白色」「青色」両対応!!
(2007/12/15)
はにわきみこ

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 申告期限に一日遅れてしまったが、今日確定申告をしてきた。
 
 ライター生活も20年以上になり、その間ずっと自分で申告してきた(=税理士に依頼したことがない)ので、申告書を書くのはもう慣れたもの。半日もあれば書き上がる。

 とはいえ、目先の切迫したシメキリに日々追われているので、その半日がなかなか捻出できない。「あとでもいい」事柄はどんどんあと回しになるのである。

 最近は、「e-Tax」とやらいうもので、国税庁のサイトを通じてパソコン上で申告を済ますこともできるのだそうだ。
 しかし、私は今後も税務署に申告書を提出しに行くほうを選ぶと思う。この時期の税務署は人間ドラマの宝庫であって、不謹慎を承知で言うなら、刑事裁判の法廷並みに「面白い」からである。

 「納得できません!」と血走った目で税務署員に食ってかかる人とか、逆に税務署員に叱られてシュンとなっている零細企業主(推定)とか、生々しい悲喜劇がそこかしこで展開されているのだ。

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いそいそと申告準備(2004年3月7日記)
 今日は確定申告の準備。
 フリーになってからずっと自分でやっているので、もう慣れたものである。半日もあれば準備完了。あとは明日提出するだけだ。

 フリーライターでも、事務所を会社形態にしている人は、当然税理士に頼んでいるだろう。
 また、確定申告だけをスポット的に税理士に依頼する人も多いようだ。私の知人の場合、1回7万円を税理士に支払って申告書を作成してもらうという。これが相場なのかどうかはわからない。ま、それによって7万円以上の節税ができれば「お得」ということになるのだろう。

 私の申告のやり方はけっこうアバウトである。
 厳密にいえば私にも「帳簿記帳義務」があるのだが、帳簿まではつけていない。交通費・資料費などの種目別に分けて袋につめてある領収書を足し算して経費を計算し、「収支内訳書」に書き込んでいくだけ。

 確定申告を始めて間もないころにはちゃんと帳簿もつけていたし、領収書類もきちんと仕分けして申告書と一緒に税務署に持参したものだ。
 が、たとえそうしたところで、税務署側は申告書を受け取るのみなのである。

 もちろん、万一私に税務調査が入ることでもあれば、帳簿も作って提出しなければならない。が、会社形態にしていない、とくに大儲けしているわけでもない白色申告のフリーライターに税務調査が入ることなど、まずないのだ。

 そんなわけで、毎年手抜きの確定申告をしている。手抜きではあっても脱税はしていませんよ、念のため。

 ついでにいえば、申告期間は3月15日までだが、還付金を受け取る立場である我々の場合、多少遅れても平気なものである。
 私は申告時期に多忙を極めたため5月に申告をした年があったが、税務署員は「はい、ご苦労様です」と申告書を受け取るのみで、とくに文句も言わなかった。

 私の知り合いのカメラマンなど、「毎年申告するのはメンドクサイから」と、3年分くらいまとめて申告するという(そこまでいくとさすがにどうかと思うけど)。

 確定申告にもいろいろ思い出がある。 

 最初の確定申告のときにはあまりに収入が少なく、「ホントにこれだけですか? 経費が収入を大幅に上回ってますけど」などと税務署員に言われたものだった。
 もっとも、ふつうは申告書をただ提出するだけなので、税務署員とそんな言葉を交わすことはない。その年には右も左もわからなかったので、よせばいいのに、「申告のやり方を教えてください」と私から頼んだのである。

 2回目の確定申告から「文筆家等用」の申告書が届くようになったとき、なんとなくうれしかったものだ。
 ちなみに「文筆家等用」の場合、「発刊書等の名称」「印税・原作料等の収入金額」などを書き込む特殊な「収支内訳書」が同封されている。

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税務署からのキョーフの電話(2004年6月14日記)
 通常は確定申告をしてから1ヵ月程度で振り込まれる還付金が、なぜかいっこうに振り込まれない。
 「おかしいなあ、申告内容になんか問題でもあったのかなあ」と心の隅でドキドキしていた。

 そうしたら、今朝きた、電話が。
「税務署の者ですが、確定申告の件でお伺いしたいことが……」

 ひえ~。ついに税務調査か!

 「よもや白色申告のライターごときに調査は入るまい」とタカをくくってはきたものの、最近はフリーの物書きでもちょっと羽振りがよいとやられるらしい。
 「ああ、去年わりとがんばって仕事したからなあ」と半ば観念した(やましいところはないけど)。

 だが、税務調査ではなかった。
 住宅取得についての借入金控除の計算が間違っていて、20万円ほど少なく申告してしまったのだという。

「修正申告をしていただく形になります」

 ホッとした。
 今日の午後にさっそく行ってこよう。

 それにしても、たとえ脱税していなくても、税務署からの電話というのはなんとなくコワイものだな。ビビった。

 我々フリーランサーは還付金を「春のボーナス」と呼んでいるのだが(「収入」ではないけど、まとまった額になるから、「気分はボーナス」)、今年は「夏のボーナス」になってしまう。トホホである。

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Profile 

前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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