夏休み最後の日

野蛮人のように 野蛮人のように
柴田恭兵、薬師丸ひろ子 他 (2005/07/21)
東映

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  8月31日といえば、いうまでもなく「夏休み最後の日」である。
 我が家の2人の子どもも明日から学校だ。

 上の子はもう中学生なので、塾の「夏期講習」に毎日通ってクタクタになっている。

 下は小3なので、まだゆったりとしたもの。
 8月も半ばをすぎても宿題がほとんど進んでいなかったので、シビレを切らして私が「スケジュール」を決めてやった。1日にこなす宿題の分量を決めて、「これだけやったらあとは遊んでいいから」というふうにしたのである。そうやったら心理的にかなり楽になったようで、どうにか今日で無事に終わりそうだ。

 工作だけは私が手伝ってやった。いつも寄稿している雑誌の今月号に「夏の思い出パウチ」なるハンドメイドのアイデアが載っていたので、それを作った。

 思えば、私自身も子どものころには、8月も末になってから半ベソかいて宿題をやったものだ。毎年、「今年こそ7月中に全部宿題を終わらせて、8月は目いっぱい遊ぼう」とか思って計画を立てるのだが、いつも計画倒れになるのであった。

 てゆーか、「7月中に宿題を終わらせる」なんて芸当がホントにできる小学生がいたら、そいつは絶対イヤなガキだ(笑)。8月末には宿題に追われて半ベソかくのが、「正しい子どものあり方」というものである。

 8月31日になると思い出すのが、川島透監督の映画『野蛮人のように』(なぜか評価が低いけれど、往年の日活アクションを思わせるシャレっ気に満ちたサスペンス・アクションで、私は好きだ)。

 この映画のクライマックスに、次のような印象的なやりとりが出てくるのである(うろ覚えなので細部は違うかも)。

薬師丸ひろ子「私、今日(8月31日)誕生日なの。この誕生日キライだった。だって、夏休み最後の日だから、誰もお祝いに来てくれないんだもん」 
柴田恭兵「……オレ、知らねえ」
薬師丸「え?」
柴田「自分の誕生日知らねえんだ。捨て子だったから」
薬師丸「……」
柴田「女って誕生日知りたがるじゃん。だから、女に聞かれるたびに適当な日を誕生日にしてた。…けど、どの日もしっくりこなくってよう」


(そういえば、川島透って最近映画を作っていないようだけど、いま何やってるのだろう? プチ「ゴジ状態」?)

 で、毎年8月末には宿題でヒイヒイ言っていた私は、大人になってもシメキリぎりぎりまで原稿を書かず、いつもヒイヒイ言っているのである。「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものだ。

 ユーミンの曲にあったな。「大人になったら宿題は なくなるものだと思ってた/行かないで夏休み」と…。
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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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