チャットモンチー『生命力』

生命力生命力
(2007/10/24)
チャットモンチー

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 チャットモンチーのセカンド・アルバム『生命力』(キューンレコード/3059円)が、アマゾンから届いた。今日が発売日。

 ニューアルバムを予約で買うなんて久しぶりだ。四十ヅラ下げたオッサンである私にもそうさせるだけの“引力”が、いまのこのバンドにはある。

 彼女たちのファースト・アルバム『耳鳴り』に私が衝撃を受けたのは、去年の夏のことであった(→レビュー)。

 それから1年余、チャトモは見事メジャーブレイク。4枚のリード・シングル(「シャングリラ」「とび魚のバタフライ/世界が終わる夜に」「女子たちに明日はない」「橙」)を含むセカンドが、満を持して発売された。

 まだ2~3回しか聴いていないのでこれから印象が変わってくるかもしれないが、いまの段階の感想としては、「ファーストに比べると一段落ちる」かなー。

 たとえば、「橙」は「恋愛スピリッツ」に似た轟音ロックだが、「恋愛スピリッツ」より一段落ちる。「ミカヅキ」は、ファースト・アルバムの「ひとりだけ」に似たタイプの曲だが、「ひとりだけ」より一段落ちる。
 とまあ、全体にそんな印象があるのだ。自己模倣に陥っているというか。
 「世界が終わる夜に」(映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の主題歌)や70年代ディスコ・サウンド風の「シャングリラ」のように、新生面を模索している曲はよいのだが……。

 オープニングの「親知らず」(親元を離れて暮らす女の子の気持ちを歌った、切なく激しいナンバー)や、橋本絵莉子のハイトーン・シャウトが冴え渡る疾走チューン「真夜中遊園地」など、そこそこいい曲は並んでいる。
 が、かつての「恋の煙」や「ツマサキ」「恋愛スピリッツ」「ハナノユメ」のような、突出した一曲が見当たらない。

 でもまあ、十分に水準はクリアした充実作ではある。

 なお、詞はいつもどおりメンバー3人が交替で書いているのだが、ベースの福岡晃子が手がける詞が、頭一つ抜け出てきた感じ。今後、詞はすべて福岡にまかせたほうがよいのでは?

 
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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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