『キャプテン』

愛蔵版 キャプテン (第1巻) 愛蔵版 キャプテン (第1巻)
ちば あきお (1991/09)
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 『キャプテン』を観た。野球マンガの名作の実写映画化である。8月公開予定。

 公式サイト→ http://www.captain-movie.com/

 私は、『キャプテン』の連載をリアルタイムで読んでいた世代である。『キャプテン』はもちろん、その続編『プレイボール』も、また、作者・ちばあきおの自殺で未完に終わったボクシング・マンガ『チャンプ』も、こよなく愛するファンの一人だ。

 これは、その私にも十分納得のいく映画であった。
 脚本も書いている監督の室賀厚は、原作の魅力がどこにあるのか、よーくわかっている。そう感じさせる内容なのだ。

 『キャプテン』は、中学野球の世界を描いたマンガ。舞台となる「墨谷二中」野球部のキャプテンが代替わりするたびに主人公も替わるという、特異なスタイルで連載がつづけられた。

 この映画版は、最初の主人公となった谷口キャプテン時代にしぼった内容。「しぼった」といっても、谷口キャプテン時代はけっこう長いので、それを1本の映画に収めるには内容の省略とアレンジがかなり必要となる。
 その省略・アレンジが、この映画では非常にうまくいっている。98分と比較的短い映画なのに、谷口のキャプテン就任から地区予選決勝(墨谷二中対名門青葉学院の試合)までが、無理なく描かれている。そして、短いながらも原作の面白さのポイントは的確におさえているのだ。

 墨二野球部の主要キャラクター3人――谷口・丸井・イガラシは、マンガから飛び出してきたようにイメージぴったり。顔が似ているのではなく、雰囲気がそっくりだ。

 谷口役の少年がセリフ棒読みだったり、小さな瑕疵もあるにはあるが、それがまったく気にならない。素直で好感のもてる映画版。原作ファンにもオススメできる。
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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。55歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。フリーライター歴32年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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●「mm(ミリメートル)」は、私のイニシャル「MM」のもじりです。

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●あと、「1日に1ミリメートルずつでもいいから、前進しよう」という思いもこめられています(こじつけっぽいなあ)。

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