『細野晴臣トリビュートアルバム』 |
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2007-05-11 Fri 12:31
『細野晴臣トリビュートアルバム』(エイベックス/3400円)をヘビロ中。 いつも読んでいるブログ「トカトントン」で絶賛されていたので購入したもの。 「トカトントン」の管理人・デヘヘラーさんは私と音楽・映画・本などの趣味が近く、氏が絶賛されるものはたいてい私にとってもヒットなのである(定期巡回するお気に入りブログというのは、じつに得がたい「アンテナ」だ)。 果たして、このアルバムも大ヒット。数年前の『HAPPY END PARADE〜tribute to はっぴいえんど』に匹敵する上出来のトリビュート・アルバムである。 ■収録曲目 ディスク:1 1. 「ろっかばいまいべいびい- Piano Demo ver.-」細野晴臣 2. 「イエロー・マジック・カーニバル」ヴァン・ダイク・パークス 3. 「風の谷のナウシカ」坂本龍一 + 嶺川貴子 4. 「わがままな片想い」コシミハル 5. 「ハイスクール・ララバイ」リトル・クリーチャーズ 6. 「アブソリュート・エゴ・ダンス」東京スカパラダイスオーケストラ 7. 「終りの季節」高野寛 + 原田郁子 8. 「Omukae De Gonsu」miroque 9. 「ハニー・ムーン」テイ・トウワ + ナチュラル・カラミティ 10. 「北京ダック」□□□(クチロロ) 11. 「三時の子守唄」ワールドスタンダード + 小池光子 ディスク:2 1. 「恋は桃色」ヤノカミ(矢野顕子×レイ・ハラカミ) 2. 「スポーツマン」高橋幸宏 3. 「ミッドナイト・トレイン」畠山美由紀 + 林夕紀子 + Bophana 4. 「Turn Turn」コーネリアス + 坂本龍一 5. 「銀河鉄道の夜」といぼっくす 6. 「蝶々さん」ウッドストック・ヴェッツ(ジョン・サイモン、ジョン・セバスチャン、ジェフ・マルダー &ガース・ハドソン他) 7. 「ブラック・ピーナッツ」ヴァガボンド + 片寄明人 8. 「風をあつめて」たまきあや + 谷口崇 + ヤマサキテツヤ 9. 「日本の人」サケロックオールスターズ + 寺尾紗穂 10. 「風来坊」ジム・オルーク + カヒミ・カリィ 11. 「Humming Blues -Demo ver.-」細野晴臣 細野自身の音楽性の幅広さを反映し、一つのジャンルにくくりきれない多彩な楽曲が並んでいる。それでいて、アルバム全体には見事な統一感がある。 インスト・ナンバーが多かったりして、BGM的なさりげなさが大きな特長となっている。流しておいて思考の邪魔にならないのだ。YMO以来、細野晴臣の軌跡を追ってきた一音楽ファンとして、これほど心地よいBGMとなるアルバムはめったにない。 「トカトントン」で各曲解説がなされているのでくわしくはそちらに譲るとして、私はとくに気に入った曲についてだけコメントしよう。 Disc1では、「風の谷のナウシカ」「ハイスクール・ララバイ」「アブソリュート・エゴ・ダンス」「終りの季節」の4曲。Disc2では「恋は桃色」「スポーツマン」「風来坊」の3曲。以上7曲は私にとって特上の出来だ。 『風の谷のナウシカ』を知らない人はいなくても、安田成美の歌手としてのデビュー曲となった「風の谷のナウシカ」はあまり知られていないのではないか。映画では使われなかった「イメージソング」だから。 私は当時、この曲がとても気に入って、シングルレコードも買った。本作では“和風ボサノヴァ”という趣にアレンジされていて、嶺川貴子のウイスパー・ボイスが心地よい。 「ハイスクール・ララバイ」は「イモ欽トリオ」が歌った大ヒット曲。“テクノ風味の歌謡曲”であった原曲を、リトル・クリーチャーズがジャジーにアレンジして、小粋な大人のポップスに生まれ変わっている。 「アブソリュート・エゴ・ダンス」は、YMO最大のヒット作『ソリッド・ステート・サバイバー』に入っていた曲。個人的には、YMOの曲の中でも5本の指に入るくらい好きな曲。スカパラがファンキーに熱演。キャスティングの妙だ。 「終りの季節」は、かつての矢野顕子の名カヴァー(『オーエスオーエス』所収)に勝るとも劣らない仕上がり。 「恋は桃色」は、アーシーな原曲の上澄みをすくったような清冽なエレクトロニカ。矢野顕子とレイ・ハラカミは、矢野の傑作アルバム『ホントのきもち』でもすでにコラボしており、息の合ったところを見せる。間奏部分の、矢野の生ピアノとハラカミのキーボードがゆらゆらとからみ合う美しさは絶品。 あえて不満点を挙げるなら、YMO時代の曲がたった1曲しかないところ(まあ、YMOのトリビュート盤は過去にあったから、そのためかもしれないが)と、私がいちばん好きなソロアルパム『はらいそ』から一曲も選ばれていないところ。 すでに発売が決定しているという続編では、「ファム・ファタール」や「マス」「ロータス・ラブ」あたりはぜひ入れてほしいところ。 アーティストでは、久保田真琴・サンディー夫妻とか、シーナ&ザ・ロケッツにはぜひ登場してほしい。YMO全盛期、私の田舎のレコード屋では、彼らは「YMOファミリー」という同じ棚に入れられていたものだ。 |
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この記事のコメント |
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ご紹介ありがとうございました。
こちらこそ、前原さんの記事は毎回欠かさずチェックしております。 まさに私にとっては貴ブログは情報の宝庫と化しております。 第2弾にも期待は高まりますね。 私も「はらいそ」から「ファム・ファタール」に一票。 新しいグループの発見もこういうトリビュートならでは楽しみです。 デヘヘラーさん
いいアルバムを教えてもらいました。 貴ブログでも書かれていましたが、「ヤノカミ」名義のフルアルバムはぜひ実現してほしいですね。 以前、スカパラのアルバムで
小沢健二が細野さん作曲で 小坂忠さんの『しらけちまうぜ』をカバーしていて すごくよかったんですよ。 あれ、細野さんの曲と小沢健二の歌って 相性いいのかな?って思いました。 個人的に『東京シャイネスボーイ』とか歌って ほしかったんですがねえ(笑) 彼(小沢)は、文筆活動がメインっぽくなってますね。 元・相棒の小山田圭吾の方がYMO関係?の方と 最近、活動してますね。 ぼのさん
ぼのさんは細野フリークでしたよね。このトリビュート盤はもう聴かれました? すごくいいですよ。 小坂忠って、たしかいまは教会所属のゴスペル・シンガーなんですよね。『ほうろう』とか好きでした。 このアルバムで「風の谷のナウシカ」を歌っている嶺川貴子って、小山田圭吾の奥さんなんですね。初めて知りました。 |
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細野晴臣細野 晴臣(ほその はるおみ、1947年7月9日 - )は東京都港区 (東京都)|港区生まれのベーシスト、シンガーソングライター、作曲家、音楽プロデューサー、多摩美術大学美術学部芸術学科客員教授。血液型はA型。立教高等学校(現立教新座中学校・高 …
2007-05-23 Wed 04:18 はるかのblog
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