きたやまおさむ『帰れないヨッパライたちへ』


帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学 (NHK出版新書 384)帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学 (NHK出版新書 384)
(2012/07/06)
きたやまおさむ

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 今日は、都内某所で打ち合わせが2件。どちらも、来年の仕事をどういう方向にしようかという打ち合わせ。

 基本的には3ヶ月以上先の仕事が見えないフリーランサーゆえ、先々の仕事が決まっていくのはありがたい。一つ予定が埋まるごとに、「これで来年もやっていけそうだ」という安心感が強まるのだ(そのように、つねに先行きの不安を抱えて生きているのがフリーというもの。私はもう長いから慣れてるけど)。


 行き帰りの電車で、きたやまおさむ著『帰れないヨッパライたちへ――生きるための深層心理学』(NHK出版新書/870円)を読了。
 
 きたやまおさむとはもちろん、作詞家・ミュージシャン・精神科医の北山修のこと。一般向けの本を著す際などに、きたやまおさむ名義にしているらしい。

 タイトルは、北山が加藤和彦らと組んでいたザ・フォーク・クルセダーズのミリオンセラー・ヒット「帰って来たヨッパライ」をふまえたもの。
 ……なのだが、「帰って来たヨッパライ」なんていまの若い人は知らないだろうし、多くの人には意味不明のタイトルだよなあ。



 きたやまおさむの本といえば、私は以前『ビートルズ』(講談社現代新書/1987年)に感銘を受けたことがある。これは、私が読んだビートルズ本の中でも五指に入る名著。
 ただ、そのあとで手を伸ばした『人形遊び――複製人形論序説』はなんだかよくわからない内容だったし、精神分析関連の著作はこれまで読んだことがなかった。

 本書は「きたやま深層心理学の集大成にして最適の入門書」なのだと、カバーそでの惹句にはある。
 「きたやま深層心理学の集大成」と言い得るかどうかは私にはわからないが、精神分析入門としては面白く読めた。

 著者は、父・母・子の「三角関係」と嫉妬を軸に精神分析学のエッセンスをわかりやすく伝え、同時に、それを日本人にあてはめた独自の日本文化論を展開する。

 日本文化論としても、また、嫉妬の肯定的側面に光を当てた書としても、傾聴に値する卓見がちりばめられている。たとえば――。

 革命にも破壊的嫉妬が必要です。持たざる者が持てる者に嫉妬することで、それまでの体制を転覆させるわけです。これまでのいろいろな政治的革命は王や王妃に対する嫉妬をはらんいでいたと見ることができます。嫉妬が社会を悪くするかというと、必ずしもそうではなくて、嫉妬こそが改革の原動力となるのです。破壊的嫉妬ではあるけれど、その破壊は「創造的破壊」にもなり得るのです。嫉妬そのものを全否定するのではなく、嫉妬する構造は社会変革にとってもとても大事な心理であることをまず確認する必要があります。



 本書を、岸田秀の『嫉妬の時代』と読み比べてみるのも一興だろう。

 それにしても、精神分析学というのはよくも悪くも非常に「文学的」な学問だなあと、本書を読んで改めて思った(フロイトはもともと作家志望だったそうだ)。たとえば、次のような一節がある。

 自分の人生を物語にして語ることは、精神療法的で、まさに精神分析が「言語的治療」と呼ばれるゆえんだと思います。フロイトはそれを「再構成」と呼びますが、自分の人生を言語的に構成していくと、いろいろな過去の手掛かりを素材にして、自分の人生がどのように、これまで繰り返され、展開されてきたのかを読み取っていくことができるようになります。(中略)
 言語によって物語として自分の人生を紡ぎ出すことができれば、自分の「心の台本」を読むことで人生について洞察を深めたり、深く噛みしめたり、味わったりすることが可能になり、場合によっては、自分の台本を修正して生きることもできます。



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小川仁志『日本の問題を哲学で解決する12章』


日本の問題を哲学で解決する12章 (星海社新書)日本の問題を哲学で解決する12章 (星海社新書)
(2012/07/26)
小川 仁志

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 今日は千葉県柏市で企業取材。「京北スーパー」の社長さんにお話をうかがう。

 行き帰りの電車で、小川仁志著『日本の問題を哲学で解決する12章』(星海社新書/861円)を読了。

 産官学を経験した異色の哲学者が、現代日本が抱える12のアクチュアルな問題を取り上げ、対立する2つの論点に光を当て、哲学の知見をふまえて解答を出そうとする試み。文春の『日本の論点』を一人でやってみたような本。その意味では、宮台真司の『日本の難点』の類書でもある。

■関連エントリ→ 宮台真司『日本の難点』レビュー

 章立ては、以下のとおり。

第一章「どうなる民主主義!やっぱり気になる橋下徹」
第二章「どうなる安全保障!いつまでアメリカに守られるつもり?」
第三章「どうなる市場経済!格差や就職難は誰のせい?」
第四章「どうする税と社会保障!「弱者のための消費税増税」は正しい?」
第五章「どうする原発!停電は困る。でも放射能はもっと困る」
第六章「どうなるTPP!国内産業の保護かグローバル化か」
第七章「どうする政治制度!コロコロ変わる総理大臣」
第八章「どうなる道州制!都道府県はもういらない?」
第九章「どうなるネット時代の政治!インターネットで変わる世界」
第十章「どうする同性婚!結婚は多数決で決めるもの?」
第十一章「どうする裁判員制度と死刑!私たちが人の死を決めていいのか?」
第十二章「どうなる日本の教育!詰め込み教育か、ゆとり教育か」



 本書の最大の美点は、わかりやすさ。
 複雑な問題の枝葉末節をバサバサ切り落とし、論点を単純化し整理する手際が鮮やかだ。マイケル・サンデルをもっとわかりやすくした普及版といおうか、“政治哲学界の池上彰”といおうか。
 ……などというとホメているようには聞こえないかもしれないが、ホメ言葉として書いている。著者の知的咀嚼力は素晴らしい。

 ただ、いかんせん、「わかりやすい」と「面白い」はイコールではない。
 各章で導き出される結論の多くは優等生的で無難なものであり、私のようないい年したすれっからし読者には物足りない。薄味すぎて、ケレン味と毒気のスパイスが足りないのだ。

 でもまあ、若者が世の中のことを少し真面目に考えるきっかけとして読むにはいい本だ。岩波ジュニア新書だったらちょうどよかった感じ。

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狭間美帆『ジャーニー・トゥ・ジャーニー』


ジャーニー・トゥ・ジャーニージャーニー・トゥ・ジャーニー
(2012/11/14)
狭間美帆

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 狭間美帆(はざま・みほ)の『ジャーニー・トゥ・ジャーニー』(ユニバーサルミュージック)をヘビロ中。

 ユニバーサルの方にサンプル音源を送っていただいたもの。聴いてみたらすごくよくて、すっかり気に入ってしまった。

 1986年生まれの若きジャズ作曲家/ピアニストの、初リーダー・アルバム。といっても、これまでに作・編曲家としてキャリアを積み重ねてきた人のようで(「タルカス」を吹奏楽に編曲したりしている)、ぽっと出の新人とはわけが違う。

■本人オフィシャル・サイト→ MIHO HAZAMA

 このアルバムは、「ニューヨークのマンハッタン音楽院大学院卒業を記念して、7月にニューヨークで録音したもの。レディ・ガガのカバー1曲を除き、全曲を自身のオリジナル曲で固め、ジャズ作曲家としての才能にフォーカスをあてた作品です。自ら集めた13人編成の "m_unit"を率いて、鮮烈かつ躍動的なサウンドを表現」したというもの。

 とてもアカデミックで、緻密な計算のもとに作られたジャズ、という趣。
 いかにも、クラシック音楽の豊かな素養の上にジャズを学んだ人が作曲しているという印象。すこぶる知的で上品。それでいて色彩感豊かなジャズ。とくに、ストリングスとホーンの使い方は、細部に至るまで絶妙にオシャレ。

 この手の曲を作るジャズ作曲家というものにどれだけの需要があるのか、私にはわからない(日本ではあまりないような気が)。が、門外漢の私にも、才能のきらめきだけはたしかに感じとれる。世界を舞台に活躍してほしい若き才媛である。


↑アルバムのタイトル・ナンバー。すでにしてスタンダードのごとき風格。

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「ブログのパクリ」について


パクリ学入門―ウェブ時代の創造力を鍛える36冊のブックガイドパクリ学入門―ウェブ時代の創造力を鍛える36冊のブックガイド
(2007/04)
黒川 芳朱

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 昨日は福島で鼎談の取材(日帰り)。
 
 増田寛也さん(元総務大臣、元岩手県知事)、室井照平さん(会津若松市長)、立谷秀清さん(相馬市長)のお三方に、福島の復興について語っていただくという鼎談。非常に濃密な内容となった。


 佐野眞一のパクリ癖が騒がれている昨今だが、長年ブログをやっていると、自分がブログに書いた文章がパクられているのを目にすることがある。
 中にはブログのエントリを丸ごとコピペし、それを自分が書いたものとしてアップしている強者もいて、そういうのを見つけたときにはさすがに抗議する。
 
 そこまでいかなくても、私がブログに書いた一節が、別のブログにパクられているのを目にすることがある。こっちもあっちも商業メディアではないから、いちいち目くじら立てるのもどうかと思ってこれまでは放置してきたが、気分のよいものではない。

 そういうパクリ事例を、2つほど挙げてみる。このエントリをトップページに晒しておくことで、今後パクられないための防止措置になりそうな気もするので……。

1.一部だけパクリの例
●パクられた元エントリ→ mm(ミリメートル) 矢野顕子『LOVE LIFE』(2006.8.24UP)

●パクった側→ hollyの音楽室  矢野顕子「BAKABON」(2011.9.23UP)

■パクリの例示  

このアルバム全体が、「自分のもとから去っていく坂本龍一に向けたトーチ・ソング(失恋や片思いの哀しみを表現した歌)」で構成されていたのである(!)。ずっと愛聴してきたのに、いまごろそのことに気づいた。(中略)矢野顕子は、アルバム1枚を費やして、去りゆく坂本龍一へのトーチ・ソングを歌い上げていたのである。坂本本人を含めて、わかる人にだけわかる形で……。(当ブログ)


                          ↓

発売当時にはわからなかったのですが、後から考えてみると矢野顕子はアルバム1枚を費やして、自分のもとから去っていく坂本龍一に向けたトーチ・ソングを歌い上げていたのです。坂本龍一本人を含めてわかる人にだけわかる形で。(相手ブログ)



『LOVE LIFE』は、ポップス史上最も切なく美しいトーチ・ソング・アルバムである。(中略)失恋直後もしくは片恋中の人は、ぜひ一聴されたし。(当ブログ)


                          ↓

『Love Life』はポップ史上、最も切なく美しいトーチ・ソング・アルバムです。失恋直後、もしくは片思い中の人はぜひ聴いてみてください。(相手ブログ)



2.全文コピペに近い悪質なパクリの例
●パクられた元エントリ→ mm(ミリメートル) メイ・パン『ジョン・レノン ロスト・ウィークエンド』(2009.1.26UP)

●パクった側→ メイ・パン著 Instamatic Karma - John Lennon Worldへようこそ(2012.9.16UP)

■パクリの例示

本書の随所に登場するメイ・パンの写真を見ると、美人ではないしキュートでもない。そして、タイプとしてはやはりオノ・ヨーコを少女っぽくしたような感じだ。メイ・パンはヨーコにとって、「安心して夫にあてがうことのできる愛人」であったということか。

 まあ、そういう舞台裏のドロドロはともかく、本書は秘蔵エピソード満載で興趣尽きないし、写真集としてもなかなかよい。

 とくに強い印象を残すのは、ジョンのもとに、当時10歳だった息子のジュリアン・レノンが遊びにきたときの写真。ジュリアンの写真は多数掲載されており、本書のもう1人の主役といってよいのだが、その表情はなんとも愛らしく、しかも寂しげなのだ。
 前妻シンシアとの間に生まれたジュリアンが、生前のジョンと過ごすことのできた日々はごくわずかだった。数少ない父子の交流の一つが、本書には刻みつけられているのである。(当ブログ)


                          ↓    

この本の随所に登場するメイ・パンの写真を見ると、
美人ではないしキュートでもありません。

そしてタイプとしてはやはりオノ・ヨーコを少女っぽくしたような感じかな??
でも私の感じ方としてはよーこさんより遥かに暖か味があるように思うのですが
メイパンはヨーコにとって「安心して夫にあてがうことのできる愛人」
であったということなのかな???

まあ、そういう舞台裏のどろどろはともかく、、
この本は秘蔵エピソード満載で興趣尽きないし、
写真集としてもなかなかいいものです

仲違いをしていたポール・マッカートニーとの2ショット写真や
特に強い印象を残すのが、ジョンのもとに、当時10歳だった
息子のジュリアン・レノンが遊びに来た時の写真が。。。
多数掲載されており、この本のもう一人の主役といってもいいと思いますが
その表情はなんとも愛らしく、しかも寂しげなのです。

前妻シンシアとの間に生まれたジュリアンが、
生前のジョンと過ごすことができた日々はごくわずかでした
数少ない父子の交流の一つが、
この本には刻みつけられています(相手ブログ)

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エーリッヒ・フロム『聴くということ』


聴くということ聴くということ
(2012/09/21)
エーリッヒ・フロム

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 エーリッヒ・フロム著、堀江宗正、松宮克昌訳『聴くということ――精神分析に関する最後のセミナー講義録』(第三文明社/2625円)読了。

 私は精神分析については門外漢だし、フロムの本はこれまで『愛するということ』しか読んだことがなかったが、これは面白く読めた。

 副題のとおり、講義録である。フロムの高弟で、師の遺稿の指名管理者であるライナー・フンクが編者となり、講義・講演・インタビュー・セミナーの録音の文字起こしをもとに一冊にまとめている(短い終章のみ、フロムが原稿として書いたもの)。話し言葉が活かされた文章なので、わかりやすい。

 別々のセミナーの寄せ集めだから体系性は欠くが、珠玉の言葉が随所にちりばめられ、読みごたえある濃密な内容となっている。

 別途書評を書くのでくわしく紹介できないが、印象に残った一節を引く。

 すべての真の成長とは、革命行為であり、個人的な革命です。それは、他人の人生を支配したがる人々から自分自身を解き放つことを意味します。その支配があからさまであるか、穏やかであるかは問題ではありません。いずれの場合でも、どんな人の発達においても、真の成長のためには、自分自身であるという点で、解放の問題なのです。(263ページ)



 批判的に考えることは、人生の危険に対抗して人間が持てる唯一の武器であり防衛手段です。批判的に考えなければ、私が生まれたその日から教え込まれ、行き渡ってきたすべての影響、すべての示唆、すべての間違い、すべての嘘に屈することになります。(280ページ)



 ナルシシズムは人間の発達に関する極めて重大な問題です。仏教、預言者的なユダヤ教、キリスト教、(中略)それらの教えのいずれもが、本質的にはナルシシズムを克服することに尽きると要約できるはずだからです。それは、あらゆる愛、あらゆる兄弟愛の始まりです。なぜなら、人はこのナルシシズムによって互いに疎遠になるからです。(310ページ)



 引いたくだりを見ればわかるとおり、本書はフロムの精神分析技法の解説書などではない。フロムの思想の核が開陳された、ある種の哲学書なのである。ゆえに、精神分析にくわしくない人が読んでも得るものが多い。

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岸本佐知子『なんらかの事情』


なんらかの事情なんらかの事情
(2012/11/08)
岸本 佐知子

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 岸本佐知子著『なんらかの事情』(筑摩書房/1575円)読了。

 筑摩書房のPR誌『ちくま』に著者が連載しているエッセイ「ネにもつタイプ」の、単行本化第2弾。つまり、講談社エッセイ賞を受賞した『ねにもつタイプ』の続編である(『ねにもつタイプ』刊行からもう6年も経ったと知り、時の流れの速さにビックリ)。

 調子の出ない回もあるが、一冊通しての面白さのクオリティは『ねにもつタイプ』に劣らない。むしろ、著者の特異な「妄想力」はますますパワーアップしている。『ねにもつタイプ』が好きな人なら、きっと本書も好きになるだろう。

 読んでいて思わず吹き出した一節を、いくつか引いてみる。
 

 たくさんの空き瓶を並べ、その前で両手を腰に当てて仁王立ちになっているうちに、バルコニーから群集を見下ろしているような気分になってきた。
「愚民どもめ」と言ってみる。ちょっと愉快だ。



 傘運のない私だが、ビニール傘運だけはある。強力にある。
 愛情のかけらだになく、なくなればいいと思いながら使っているのに、いつまで経ってもなくならない。



 もし犬や猫やウサギやパンダに人間の耳がついていたらどうだろう。壊滅的にかわいくなくなる。だが逆に人間に動物の耳をつけると、むしろかわいくなる。人間の耳の一人負けだ。



 「ん」の最終野望、それはあの王様気取りの「あ」を出し抜いて、いつか自分が五十音の先頭に立つことだ。その日を夢見て、彼は最後尾で虎視眈々と機会をうかがっている。



 岸本のエッセイ集はこれが3冊目だが、3冊とも、手元に置いて何度も読み返す価値のあるものだ。

 ところで、岸本佐知子はなかなかの知的美人だと思う。「うーむ、美人なのにこんなヘンテコなエッセイを書いておるのか」と思うと、ますます面白く読める。

■関連エントリ
岸本佐知子『ねにもつタイプ』レビュー
岸本佐知子『気になる部分』レビュー

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こうの史代『ぼおるぺん古事記(一)天の巻』


ぼおるぺん 古事記 一ぼおるぺん 古事記 一
(2012/05/27)
こうの 史代

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 こうの史代の『ぼおるぺん古事記(一)天の巻』(平凡社/1050円)を読んだ。

 どこにでもあるボールペンだけを使って、『古事記』を完全マンガ化しようという壮大な試みの第1巻。この前読んだ『水木しげるの古代出雲』と読み比べると面白い。

 近藤ようこも先月『恋スル古事記』というのを出したし、マンガ界は時ならぬ『古事記』ブームなのかな(※)? タコツボ化して痩せてしまったマンガの物語世界に新風を吹き込むべく、「日本の物語の原点」まで遡ってみよう、ということなのかもしれない。

※あとから気づいたが、今年は「古事記編纂1300年」のメモリアルイヤーなのだね。

 すべてをわかりやすくマンガ的に説明していた水木作品と比べ、本作にはわかりにくさが残っている。
 というのも、『古事記』の原文を(書き下し文の形で)そのままセリフとト書きに用いているから。
 随時脚注が付されていくものの、それは最低限にとどめられ、「このくらいは原文だけでもなんとかわかるだろう」というところはそのまま突き放されている。
 ゆえに意味の取りにくい部分もあるが、絵とともに読めば理解できないことはない。そして、理解する努力を払うことによって、読者はより深く『古事記』の世界を味わうことができる。

 ……などというと小難しい作品だと思われてしまうかもしれないが、そんなことはない。
 出てくる話はみんな知っているわけだし(本巻は国産みから天岩戸、ヤマタノオロチのエピソードまで)、こうの史代作品が好きな人なら、このマンガも絶対に楽しめるはずだ。
 たとえば、イザナギとイザナミのエピソードは、ほかのこうの作品に描かれるラブストーリーの感覚そのままで読むことができる。
 神様たちの多彩なキャラクターづくりにも、工夫があって面白い。

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石田衣良『4TEEN』、朝井リョウ『桐島、部活辞めるってよ』ほか


4TEEN (新潮文庫)4TEEN (新潮文庫)
(2005/11/26)
石田 衣良

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 この土日も取材。てゆーか、我々フリーランサーにとって、土日も祝日も関係ないのである。

 昨日は、来日中のモンゴルの大詩人、G・メンドオーヨ氏ご一行を取材。

 今日は都内某所で、作家の石田衣良さんと朝井リョウさんの対談取材。
 石田さんの直木賞受賞作『4TEEN』と、その続編『6TEEN』、それに朝井さんの映画化話題作『桐島、部活辞めるってよ』を読んで臨む。

 10代の若者を主人公にすることが多い2人の人気作家に、「いまどきの10代」について語っていただくという対談。
 私には現在19歳の娘と14歳の息子がいるので、語られることのいちいちが身につまされたり、教えられたりするものばかり。両対談者の世代の違いも鮮明にあらわれて、じつに面白い対談になった。

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蛭子神建(元)『出家日記』


出家日記―ある「おたく」の生涯出家日記―ある「おたく」の生涯
(2005/11/01)
蛭児神 建(元)

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 蛭子神建(元)著『出家日記――ある「おたく」の生涯』(角川書店/1575円)読了。

 蛭児神建(ひるこがみ・けん)は、ライター/編集者として1980年代の「ロリコン・ブーム」を担った人なのだそうだ。

 私は、吾妻ひでおのマンガに登場したキャラの一人としてしか知らない。あと、別冊宝島の『おたくの本』(いまをときめく町山智浩の、編集者時代の代表作の一つ)の中で、伝説の人物として取材を受けていたことを覚えている。

 本書は、とうに「おたく界」を引退して僧侶となった(「元」が著者名につくのはそのため)彼が、生い立ちからの来し方を振り返った自伝的エッセイである。

 カバーと扉のイラスト、それに巻末4ページのコミックエッセイを、蛭子神が師と仰ぐ吾妻ひでおが描いている。ゆえに、見た目は「吾妻の『失踪日記』の便乗本の一つ」という印象。少なくとも、『失踪日記』がベストセラーにならなかったら出なかった本ではあるだろう。

 一種の奇書であり、不思議な迫力に満ちた本だ。著者についてもロリコン・ブームの内幕についても知らない私が、一気読みしてしまった。80年代のコミケに参加していたりしてブームの現場を知る人なら、もっと面白く読めるだろう。

 「面白く」と書いたが、これはけっして笑えるたぐいの本ではない。
 幼少期に父親から虐待に近いを受けるなど、著者の生い立ちはかなりヘビーである。ロリコン・ブームやその前後についての記述も、面白いというよりむしろ痛々しい印象だ。
 また、著者は「引退」後に自分のファンだった女性と結婚するのだが、女性には精神障害があり、著者も精神科に通院している。後半に綴られる2人の生活は(著者も書いているとおり)、共依存そのものだ。

 すべてがヒリヒリと痛々しい。それでも、著者が生きづらさを抱えながらも懸命に生きている様子が伝わってきて、読後感は悪くない。

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新雅史『商店街はなぜ滅びるのか』


商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書)商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 (光文社新書)
(2012/05/17)
新 雅史

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 新雅史(あらた・まさふみ)著『商店街はなぜ滅びるのか――社会・政治・経済史から探る再生の道』(光文社新書/777円)読了。

 仕事の資料として読んだものだが、面白い本だった。著者はまだ若い社会学者で、これが初の単著。

 タイトルから事前に予想したよりも、はるかに広い射程と深みをもった本だった。
 タイトルだけ見ると、たんなるビジネス書か、あるいは最近よくある「昔ながらの商店街礼賛」の本のように思える。だが、実際にはそうではない。商店街の歴史を探るなかで、近・現代日本の社会・政治・経済にまたがる幅引い考察がなされていく、壮大でスリリングな試みなのである。

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ドン・ブライトハウプト『スティーリー・ダン』


スティーリー・ダン  Aja作曲術と作詞法スティーリー・ダン Aja作曲術と作詞法
(2012/09/12)
ドン・ブライトハウプト

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 ドン・ブライトハウプト著、奥田祐士訳『スティーリー・ダン――Aja 作曲術と作詞法』(DUBOOKS/1890円)読了。

 スティーリー・ダンの最高傑作にして、「20世紀における最良のポピュラー・アート」(本書の見出し)の一つでもある名盤『彩(エイジャ)』の研究書。ドナルド・フェイゲンをはじめとした当事者たちに取材した音楽ノンフィクションでもある。

 『彩(エイジャ)』の制作過程については過去にドキュメンタリー番組も作られていて、私はそれを「GyaO」で観たことがある(DVDも出ている)。本書はその活字版のような趣。
 1枚のアルバムについて、ドキュメンタリーが作られ、研究書まで書かれるのだから、いかに伝説的な名盤であるかがわかろうというものだ。

 版元の「DUBOOKS」とは、コアな音楽ファン御用達のCDショップ・チェーン「ディスクユニオン」の出版部門。そのことからわかるとおり、本書も音楽マニア向けの内容である。

 『彩(エイジャ)』は私も大好きなアルバムで、過去30年以上愛聴してきたが、それでも本書はあまり面白くなかった。楽典的素養がないとチンプンカンプンなところが多いうえ、著者の文章は変に気取り過ぎていて、わかりにくいのだ。

 (私には)チンプンカンプンな記述の例を挙げる。

 〈ペグ〉のヴァースの背景には、こんな狙いがある――12小節の標準的な3コード(トニック、サブドミナント、ドミナント)を、変格終止、すなわちⅣからⅠに解決するおなじみの「エーメン」終止でひとつひとつ代用するのだ。



 気取ったわかりにくい言い回しの例も挙げる。

 マンハッタンの外で、けれどもビバップのハートはじゅうぶん聞き取れる距離で育った作者ふたりのように、この曲の主人公は、ジャズという秘密の世界に安っぽい贖罪の可能性を感じている。



 本書の巻末には冨田ラボの冨田恵一が解説を寄せているが、困ったことに、その解説のほうが本文よりも面白くてわかりやすい(冨田にスティーリー・ダンの研究本を書かせればいいのに)。

 そんなわけで、本書は私の手に負えないものだったが、セッション・ミュージシャンたちとの共同作業の舞台裏を明かした章だけは面白く読めた。

 『彩(エイジャ)』をめぐるよく知られた伝説である「ペグ」のギター・ソロのエピソード――間奏のギター・ソロのためだけに7人もの一流セッション・ギタリストたちをとっかえひっかえし、最後に呼ばれたジェイ・グレイドンが一発で最高のソロを決めてみせた、というもの――も、くわしく検証されている。

 リー・リトナーが、『彩(エイジャ)』に参加したころのことを振り返って、こんなことを言っている。

 「LAのプレーヤーのあいだでは、彼らの作品に参加するのが大きな勲章になっていた」(中略)「別のセッションで同業者に会うと、よく『おたくのソロは合格したか?』と訊かれたもんだ」



 それでも、リトナーによれば「完璧主義者の度合いで言ったら、彼らは10点満点でせいぜい9点程度だろう。バリー・ギブとピンク・フロイドはもっとクレイジーだったからね!」とのこと。
 
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篠原章『日本ロック雑誌クロニクル』


日本ロック雑誌クロニクル日本ロック雑誌クロニクル
(2004/12)
篠原 章

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 篠原章著『日本ロック雑誌クロニクル』(太田出版/2075円)読了。

 日本のロックのクロニクルではなく、ロック雑誌のクロニクル。ずいぶんニッチなテーマである。『クイック・ジャパン』誌での連載を元にしたもので、2004年刊。

 なぜいまごろ読んだかといえば、一昨日、『ロック・マガジン』編集長だった阿木譲が逮捕(元交際女性へのストーカー容疑)されたというニュースに接して、いろんなロック雑誌を熱心に読んでいた少年時代を思い出したから。

 私は『ロッキング・オン』派だったから阿木譲に思い入れはないが、忘れ難い名前ではある。
 『ベストヒットUSA』にも先駆けた洋楽番組の草分け『ポップス・イン・ピクチャー』に阿木はレギュラー出演しており(→参考ブログ)、当時最先端だったパンク・ロックなどをさかんに称揚していた。その姿に、私は強い印象を受けたのだ。
 「みんな、そろそろこれに気づかないとヤバイんじゃない?」という阿木の決めコメント(?)もよく覚えている。ロックの最先端ではいまスゴイ革命が起きており、それに気づかないのは「ヤバイ」というのである。

 本書は、阿木譲と『ロック・マガジン』について一章を割いて紹介している。阿木へのインタビューもなかなか強烈で、よくも悪くも只者ではないという感じを抱く。

■参考→ 今回の阿木逮捕を受けて著者がアップしたページ

 ほかには、『ミュージック・ライフ』と星加ルミ子、『ニューミュージック・マガジン』(現『ミュージック・マガジン』)と中村とうよう、『ロッキング・オン』と渋谷陽一、(ロック雑誌だったころの)『宝島』などに、それぞれ一章が割かれている。

 関心のない雑誌についての章は斜め読みしたが、『ロッキング・オン』と『ロック・マガジン』についての章は読みふけってしまった。ちなみに、渋谷だけは「メリットがないから」という理由で(!)著者の取材依頼をことわったという。

 ロック雑誌をフィルターとした日本のロック受容史としても、読みごたえある本だった。筋金入りのロック・ファンとしてロック雑誌を読みあさった者ならではの熱意も、行間からひしひしと伝わってくる。

 随所に資料的ページが挿入されており、ごま粒のように小さな活字が使われたそれらのページはいずれも労作だ。
 「『宝島』特集一覧」、「『URCレコード』リリース一覧」、「『キャプテン・レコード』リリース一覧」、「阿木譲全仕事カタログ」などなど……。ゆえに資料的価値も高い(ほとんどなんの役にも立たない「資料」だが)。

 著者もあとがきで書くとおり、すでに「ロック雑誌は事実上消滅」しており、本書はクロニクルというより「墓碑銘を刻むような」本である。かつてロック雑誌が果たしていた役割は、いまやすべて無料のネットで代替できるし。

 刊行後8年を経たいま、中村とうようは自殺し、阿木譲は逮捕され、ロッキング・オンはイベント屋のごとき存在になり……。諸行無常ですなあ。

 対象読者層が非常に狭いマニアックな本であり、いまの若いロック・ファンが読んでも面白くもなんともないだろうが、私は面白く読んだ。

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『本当は怖い昭和30年代 〜ALWAYS地獄の三丁目〜』


本当は怖い昭和30年代 〜ALWAYS地獄の三丁目〜本当は怖い昭和30年代 〜ALWAYS地獄の三丁目〜
(2012/07/24)


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 今日は、駐日ジャマイカ大使のクローディア・セシール・バーンズさんを取材。虎ノ門のジャマイカ大使館にて。

 各国の女性大使たちを1人ずつ取材してくいという、雑誌の新企画の第1弾。これは好企画だと思う。1冊の本にまとめられるくらいまでつづけたいものだ。

 バーンズさんは明るくパワフルな女性。笑いっぱなしの楽しい取材だった。
 その後大使公館に移動し、取材陣のために用意してくださった心づくしのジャマイカン・パンプキン・スープをごちそうになる。これもたいへんおいしかった。ほのかな甘みに香ばしいスパイスの香り。濃厚すぎず、あっさりすぎないバランスが絶妙。


 行き帰りの電車で、『本当は怖い昭和30年代 〜ALWAYS地獄の三丁目〜』(鉄人社/550円)を読了。

 タイトルのとおり、『ALWAYS 三丁目の夕日』以来の昭和30年代ノスタルジーに冷水をぶっかけた雑学本である。
 「昭和30年代の日本は、貧しくても人々の心はあたたかかった。明日に希望が抱けた。みんながいまより幸せだった」みたいな紋切り型の昭和懐古に対して、「いや、そんなことはない。昭和30年代はさまざまな面でいまより悲惨な暗黒時代だった。たとえば――」と、「あの頃」のほうが悲惨だった事例を列挙していく内容なのだ。

 見出しをいくつか拾ってみると……。

 「妊娠中絶手術は今より5倍も多かった」、「日本人の40%は寄生虫に感染していた」、「血は貧困層の収入源になっていた」(売血のこと)、「ボットン便所のウンコは海に捨てていた」、「街には物乞いがあふれていた」、「輸入品はバカ高で庶民は買えなかった」、「あらゆる面で男女は不平等だった」、「個人情報はダダ漏れでプライバシーはなし」、「駄菓子屋ではリアル注射器も売られていた」、「幼児が殺される事件は現在の12倍」、「“本当に変なオジサン”がたくさんいた」etc.

 そんなふうに、あらゆる分野の「やっぱりあの頃は良くなかった」(これは本書の表3に大書された言葉)を拾い上げ、約100項目にのぼる短いコラムにまとめてある。

 本書は最近コンビニでよく売っている、チープな作りのワンコイン・ムックである。ゆえに、見た目はいかにも「やっつけ仕事で作られた雑学本」という印象だ。しかし、読んでみればけっこうよく調べて作ってあって、「へーえ」と思わせる意外な事実もちりばめられている。

 たとえば、昭和30年代の大都市周辺には貧しい水上生活者がたくさんいて、「東京には水上生活者の子弟が通う『東京府立水上小学校』なるものまであった(昭和40年廃校)」などという話(※)は、目からウロコだ。

※本書には「東京府立」とあるが、昭和30年代の話なのだから「都立」の間違いだろう。

 私は昭和39年生まれなので、昭和30年代を肌で知っているわけではないが、それでも本書の内容には思い当たる点も多い。子どものころ、傷痍軍人の格好をした物乞いを見たこともあるし、周囲には汲み取り式便所もまだ多かったし、注射器がついたアブナイ「昆虫採集セット」も駄菓子屋に売っていた。
 私が子どもだった昭和40年代には、まだ随所に30年代の残滓があったのだ。

 「昭和30年代の日本は、貧しかったがいまよりも幸せだった」のではなく、貧しくていまよりも悲惨だったのだ。しかし、貧しさが社会全体を覆っていたから、それを悲惨と感じずに済んだ。また、昔のいい面だけが記憶に残りがちだという心の防衛機制のおかげで、昔の記憶には紗がかかって美しく見えるのだ。
 そんなことに改めて気づかせてくれる、なかなか拾いものの面白本だった。

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ドナルド・フェイゲン『サンケン・コンドズ』


サンケン・コンドズサンケン・コンドズ
(2012/10/17)
ドナルド・フェイゲン

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 ドナルド・フェイゲンの『サンケン・コンドズ』(ワーナーミュージック・ジャパン)をヘビロ中。

 先月、6年半ぶりに出たニュー・アルバムである。オリコン洋楽アルバム・デイリー・チャートで1位になるなど、日本でも売れているようだ。

 フェイゲンのソロとしては4枚目になるこの作品、個人的には『ナイトフライ』の次に気に入った。サウンドも、前作『モーフ・ザ・キャット』や前々作『カマキリアド』より『ナイトフライ』に近いと思う。

 フェイゲンのソロのうち、「AORの聖典」たる『ナイトフライ』が別格の名盤であることは、衆目の一致するところ。だが、ほかの3作についてはファンの間でも不思議なほど評価が割れている。

 私の個人的評価は、『ナイトフライ』>本作>『モーフ・ザ・キャット』>『カマキリアド』の順。とくに、『カマキリアド』はフェイゲンらしからぬ凡作だったと思っている。
 ところが、アマゾンで本作のカスタマーレビューを見てみると、逆に『カマキリアド』を高く評価し、本作を駄作と断じている人もいる。フェイゲン・ファンという狭~い枠の中でさえ、音楽の評価というのは十人十色だなあと、あたりまえのことを改めて思う。

 ほかの人の評価はともあれ、私はこのアルバム、大いに気に入った。
 
 内容は、いつもどおりのドナルド・フェイゲン。アメリカン・ミュージックのさまざまな要素を織り込んだ、精緻な工芸品を思わせるゴージャスなサウンド。「大人のロック」の最高峰である。

 過去のソロ3作については、フェイゲン自身が「ナイトフライ・トリロジー」と呼んでいた。
 そこでトリロジーとの差異に目を向けるなら、「海の底に沈んだコンドミニアム」というイメージのタイトルとジャケットのとおり、リゾート・ミュージック的な色合いが加味されている点が、今作の大きな特徴だ。
 過去の作品が都会的でハードボイルドな味わいだったのに対し、今作には“ニューヨーカーが南の島でくつろいでいるような趣の曲”が少なくないのだ。
 いくつかの曲で、私はマイケル・フランクスの傑作『ブルー・パシフィック』を思い出した。『ブルー・パシフィック』もまた、極上のリゾート・ミュージックであった。

 とはいえ、けっして軟弱な音になったわけではない。むしろ、これまでのソロで最もハードなギターに彩られたロック色の強い曲も入っているのだ。
 アルバム中唯一のカヴァー曲であるアイザック・ヘイズの「アウト・オブ・ザ・ゲットー」も、ファンキーで渋い最高の仕上がり。原曲よりいい。

■関連エントリ→ ドナルド・フェイゲン『モーフ・ザ・キャット』レビュー

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前原政之 
イラスト/ジョージマ・ヒトシ

前原政之(まえはら・まさゆき)
1964年3月16日、栃木県生まれ。53歳。
1年のみの編プロ勤務(ライターとして)を経て、87年、23歳でフリーに。ライター歴30年。
東京・立川市在住。妻、娘、息子の4人家族。

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